2026年の夏ドラマシーズンは、古装権謀、医療職人、刑事サスペンス、都市恋愛と多様なジャンルが乱立する激戦区となった。話題の俳優を起用して視聴率を狙う作品も多いが、実際の評価は必ずしも伴っていない。張凌赫と王楚然が主演する『這一秒過火』は、話題性はあったものの、豆瓣評価5.1点と低調で、今回のTOP10にはランクインできなかった。
本ランキングは、2026年5月30日から7月30日の間に中国で初回放送され、すでに豆瓣(ドウバン)での評価が確定している大陸ドラマを対象に作成された。評価点数の高い順に並べ、同点の場合は評価人数が多い作品を上位としている。
第10位は檀健次と王楚然の共演作『愛情有煙火』。評価は6.6点。合租生活(シェアハウス)を舞台にした都市恋愛コメディで、王楚然演じる錢菲と檀健次演じる李亦非が、生活習慣や金銭感覚の違いから衝突しながらも、次第に心を通わせていく様子が描かれる。視聴者からは「ツッコミ合いが意外に面白い」「日常のやり取りがほっこりする」との声が多く、軽快なテンポが「ご飯のお供」に好評だった。ただし、「展開がやや王道すぎる」「キャラの関係性に深みが足りない」との指摘もあった。
第9位は辛雲來と王影璐の『小芳』。評価6.7点。伊北の小説『小芳出嫁』を原作とした家族ドラマで、春節前の帰省をきっかけに、家族の婚活問題と個人の価値観の対立が描かれる。血みどろの家族喧嘩ではなく、地方の風土や人間関係の微妙さをリアルに描写した点が評価された。「近年の家族劇で一番質感が高い」「親戚の世間話がリアルすぎる」との声も。特に、主人公の自己肯定感と、家族の「ケンカはするけど、最後は味方」という信頼関係が共感を呼んだ。
第8位は侯明昊と艾米の古装ドラマ『雀骨』。評価6.7点。兵権を持つ将軍と、からくり術に没頭する偽の令嬢が、契約結婚から始まる物語。互いの目的を持ちながらも、生死を共にする中で真実の関係へと発展していく。甘々なラブコメではなく、朝廷の陰謀や身分の謎といったサスペンス要素が充実しており、「展開がテンポよく、権謀の論理もしっかりしている」との評価が多かった。また、男女の間の猜疑心と愛情の揺れ動きも「見応えがある」と評された。
第7位は馬思超、翟子路、于欣禾の『京城奇探』。評価6.8点。古装探偵もので、一見だらしないが観察力抜群の趙少商(馬思超)と、無表情な官吏・元鴻(翟子路)のダブル主人公によるコンビもの。密輸事件や過去の殺人事件を追う中で、次第に信頼関係を築いていく。視聴者からは「2人の化学反応が絶妙」「一冷一熱の対比が笑える」と好評。制作規模は大きくないが、「予想以上に完成度が高い」との声も。ただし、「他の探偵ドラマの影響が見える」との指摘もあった。
第6位は陳靖可と虞書欣の『燦如繁星』。評価6.8点。心理学博士の林晚星(虞書欣)が故郷に戻り、王法(陳靖可)と協力して、成績不振の生徒たちに希望を与える群像劇。タイトルの印象から「つまらなそう」と思っていた視聴者が、「名前に騙された」「一気に見てしまった」と評するほど、内容の質の高さが話題に。生徒たちの個性が際立ち、スポーツと心理の両面からの成長描写がスムーズに繋がっていると評価された。
第5位は宋威龍と張婧儀の『野狗骨頭』。評価6.9点。1990年代を舞台に、家庭に恵まれず育った男女が、幼なじみとして支え合いながらも、現実の壁に阻まれて別れ、大人になって再会する青春ドラマ。脚本や編集にやや粗さはあるが、宋威龍と張婧儀の「少年感」と感情の抑制が、キャラクターの深みを生み出した。「演技に真摯さを感じる」「目線の演技が胸を打つ」との声が多数。過去の傷と未練が交錯する情感描写が共感を呼んだ。
第4位は于毅と肖茵の『靈魂擺渡・十年』。評価7.3点。人気シリーズの短編続編で、幻海市の444号コンビニを舞台に、都市伝説を通じて執念や死、人間の選択を描く。原作ファンからは「原作の不気味さと人情味が残っているか」との懸念があったが、「制約がある中でよくまとまっている」「懐かしいキャラクターのやり取りが心に響く」との評価が多かった。短編ながらも、寓話的なストーリーが情熱を呼び覚ました。
第3位は林柏叡、代露娃、唐詩逸の『畫夢錄』。評価7.4点。民国時代を舞台にした3話完結の女性サスペンス。国宝級の絵画『竹禽図』の贋作問題を巡り、没落した画家・許雁真(代露娃)と、銀行の帳簿係・姜心羽(唐詩逸)が10日間で陰謀を暴く。美術や衣装、2人の女優の存在感が高く評価されたが、ストーリーについては「顔だけが見どころ」「展開が不自然」との酷評も。一方で、「短編ならではのスピード感」「女性同士の連携が爽快」との支持もあった。
第2位は趙又廷、毛曉彤、金世佳の『問心2』。評価7.5点。医療群像劇の続編で、前作から2年後を描く。趙又廷演じる周筱風が帰国し、林逸(金世佳)、方筱然(毛曉彤)と共に新たな症例と向き合う。感情線を強調せず、研究費の申請やリソース争いといった医療現場の現実を描いた点が高く評価された。「前作以上に質が上がった」「医師のキャリアのリアルが伝わる」との声が多数。医療職のプレッシャーをリアルに描写した点が共感を呼んだ。
第1位は王伝君と曾美慧孜の『懸案』。評価7.6点。未解決事件の捜査を題材にしたリアル系刑事ドラマ。1シーズンで2つの事件を扱う単元形式で、警察、記者、容疑者など多角的な視点から事件に迫る。社会的弱者や制度の限界にも光を当てており、「今年のサスペンス最高傑作」とネット上で称賛された。王伝君の重厚な演技と、曾美慧孜の繊細な表現が、作品の深みを引き立てた。
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- 出典:PR Times
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