台湾半導体産業は、重要な企業家を失いました。力積電(6770)と力晶科技は本日(31日)、同社会長の黄崇仁氏が本日午後に心肺停止により、自宅での睡眠中に静かに逝去されたことを発表しました。力積電の会長職務は、副会長の謝再居氏が法に基づき代理を務めることになります。一方、力晶科技については、後任の会長人选は法的手続きに従って選任され、決定後に改めて発表されます。

力積電は、謝再居氏による代理会長体制の下、生産・販売・事業運営を既定の計画通りに着実に推進していくと発表しています。同社は「全社員がこれまで通り全力で取り組み、黄崇仁博士が掲げた台湾のハイテク産業の発展という志を継承していく」と述べており、株主・顧客・従業員に対して経営の継続性を明確に示しています。

一方、黄崇仁氏が会長を務めていた力晶科技は、現時点で代理または後任の会長人选を発表していません。「後任会長は関係法規に従って選任され、決定後に公表する」とのコメントを発表しており、力積電とは異なる対応となっています。両社とも、経営チームは既定の計画に沿って業務を推進し、株主・従業員・ステークホルダーの利益を守ると強調しています。

黄崇仁氏は、長年にわたり台湾半導体産業に深く関与し、DRAMメモリとウエハ代工の両分野で活躍した人物です。記憶体市場の激しい景気循環や経営再建、事業転換を経験し、台湾半導体産業の発展史において重要な役割を果たしてきました。

グローバルなメモリ市場の変化に対応するため、黄崇仁氏は力晶の経営方針を転換し、自社ブランドのメモリからウエハ代工と技術サービスへと事業の重点を移してきました。また、力積電を再び資本市場に復帰させるなど、戦略的再編を主導しました。近年では、力積電が成熟プロセス、特殊メモリ、論理チップ、先進パッケージングなどに注力する中で、黄氏は自ら業界の転換方向や市場見通しを説明してきました。

黄崇仁氏の死去は、台湾半導体産業が数々の変動を乗り越えてきたリーダーを失ったという点で大きな衝撃です。また、力積電と力晶の今後のガバナンス体制や後継者計画にも注目が集まっています。現時点では、力積電は謝再居氏が代理会長を務め、力晶は法的手続きによる後任選任を待つ状況です。両社とも、既定の事業計画は継続されると強調していますが、今後、正式な後継者体制の発表や、黄氏が推進してきた投資・技術開発計画の継続性が注目されます。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:人事
  • 製品・サービス:DRAM