AI投資熱潮が続く中、将来性に賭けるべきか、それともすでに利益を上げている企業を選ぶべきか。 外媒は、SpaceXが宇宙経済のテーマで注目を集める一方で、商業化にはまだ時間がかかると指摘。 これに対して、人工知能(AI)の波を直接受け、安定した収益能力を持つ企業の方が、投資家にとって魅力的だと分析している。 その中で、『The Motley Fool』のアナリストKeithen Drury氏は、NVIDIA(輝達)、TSMC(台積電)、Broadcom(博通)の3大テック企業を指名。 彼らはAI産業の最前線に立っており、AIインフラ投資の成長红利を今後も享受できると評価している。 SpaceXの評価額は約1.5兆ドル(約44.25兆円)に達しており、すでに世界で最も価値の高い非上場企業の一つとなっている。 しかし、Drury氏は、2025年の売上高は約187億ドル(約5,517億円)で年間33%の成長率を記録しているものの、まだ純利益を上げていないと指摘。 将来の目標は45%の純利益率の達成としているが、現時点での投資は、宇宙経済の長期的発展と将来的な商業化成功への賭けにすぎないと強調している。 つまり、評価額にはすでに高い成長期待が織り込まれており、投資家は高い不確実性を背負うことになる。 一方、SpaceXよりも発展段階が進んでいる企業として、AIサプライチェーンの中心に立つNVIDIA、TSMC、Broadcomの3社が注目されている。 NVIDIAはGPU技術により、世界のAI演算市場でリーダーシップを発揮している。 大規模言語モデルの学習、ジェネレーティブAI、主要テック企業のAIデータセンター構築において、その製品は不可欠とされている。 AI需要の高まりを受け、近年の売上と利益は急速に拡大しており、AIブームの最大の受益者之一とされている。 世界最大のウエハー受託製造企業である台積電は、AIサプライチェーンにおいて欠かせない存在だ。 NVIDIAや博通などの国際的なチップメーカーは、高性能AIチップの生産に台積電の先進プロセスに依存している。 世界中のテック企業がAIデータセンターへの投資を拡大する中、高階層チップの需要も増加しており、台積電には安定的かつ持続的な受注の追い風が吹いている。 分析では、台積電が先進プロセス技術とリードを維持している限り、AI産業の長期的受益企業であり続けると見込まれている。 また、NVIDIAと台積電に加え、博通もAI向けカスタムASICチップの需要増加により恩恵を受けている。 分析によれば、博通の過去1年の売上高はすでにSpaceXを上回っており、大手クラウドプロバイダーがAIインフラに継続的に投資する中で、カスタムAIチップの需要が業績を押し上げる主要な原動力となっている。 分析師は、NVIDIA、台積電、博通の最大の共通の強みは、いずれも世界のAIインフラ投資から直接恩恵を受ける点にあると指摘している。 大手テック企業がAIデータセンターを拡張し、高性能計算装置を購入し、チップ生産能力を高める動きが続くことで、関連サプライチェーンには安定した需要が生まれている。 市場の予測では、AI投資の熱狂が続く限り、この3社は売上と利益の成長を維持できるとされている。 宇宙経済の将来性は否定しないが、市場は企業の基本面に戻るとの見方もある。 分析は最後に、宇宙産業の長期的潜在力は疑いないとしつつ、SpaceXが将来、世界の宇宙経済を牽引する企業になる可能性もあると指摘。 しかし現時点では、SpaceXの高評価額には将来の成長期待が大きく反映されており、一方でNVIDIA、台積電、博通は堅実な収益モデルを確立し、AI産業の急成長列車にすでに乗り込んでいる。 AIのトレンドを捉え、企業の基本面を重視する投資家にとっては、この3大テック企業が現時点でより魅力的な投資対象とされている。 出典:『The Motley Fool』 編集責任者/魏甫丞
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 関連組織:SpaceX / NVIDIA / TSMC
- 製品・サービス:GPU / AIチップ製造