百万人気YouTuberの千千は、かつて台大病院で研究看護師として約6~7年間勤務した経歴を持つ。その後、日本の大食い番組に出演して知名度を上げ、最近では実境番組『世界にごはんをふるまおう』でも注目を集め、チャンネル登録者数は約188万人に達している。
千千は先日、屏東県旭海村を訪問し、Instagramのストーリーズで排湾族の伝統的な料理「ジナヴ(Cinavu)」を紹介した。その際、手のひらが写っている部分を意図的に塗りつぶしていた。この投稿をThreads上で転載したユーザーが「なぜ手のひらを塗りつぶすのか」と疑問を投げかけ、大きな反響を呼んだ。
投稿者によると、千千は以前から手のひらが写る写真で同様の処理をしているようで、「本人に聞けないので、ここで質問します」とコメント。公開直後から数百万回の閲覧と数万件の反応が集まった。
医療関係者と名乗るユーザーは、看護師としての経験から「指紋、掌紋、虹彩、特定のほくろやあざ」は個人を特定できる生物的特徴であり、オンラインでの露出を避けるべきだと指摘。この見解に多くのユーザーが「知らなかった」「今後気をつけよう」と共感を示した。
技術的には、掌紋は指紋や虹彩と同様に生体認証に利用可能な特徴とされている。台湾人権促進会も、生体情報は一意性が高く変更が利かないため、収集や利用にはプライバシー保護が不可欠だと警告している。
ただし、現行の認証技術では、掌紋の読み取りには専用デバイスへの近接と静止した状態での撮影が必要であり、SNSの画像から直接認証を突破するリスクは現時点では低いとされる。しかし、将来的なAI解析技術の進展を考慮すれば、注意が必要との声もある。
一方で、手相占い目的での利用を避けるため、という見方もある。過去にはYouTuberのアドリブの動画から掌紋を解析しようとする動きもあり、ネット上での議論は多様だ。
話題となった「ジナヴ」は、排湾族と魯凱族に伝わる伝統的な葉包み料理。台南市原住民族事務委員会によると、小米や乾燥芋の粉に漬け込んだ豚肉を混ぜ、テンジクアサガオの葉やススキの葉で包んで蒸す。もち米主体の「中華圏の粽子」とは原料や文化背景が異なるため、「先住民の粽子」と呼ぶのは誤解を招く可能性がある。
千千が訪れた屏東県牡丹郷旭海村は、農業部の資料によれば排湾族が主体の集落で、アミス族の末裔やスカロ族、平埔族、閩南・客家系移民も共に暮らす多民族地域。近年は広大な草原や古道、温泉で観光地としても注目されている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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