最近、グローバル株式市場の変動が激しくなっている。特にIPO後初の財務報告を発表するSpaceXは、6月16日の取引中高値225ドルから8月初旬の安値まで、株価がほぼ50%も下落した。また、ブルームバーグ億万長者指数(Bloomberg Billionaires Index)の最新統計によると、世界一の富豪でありSpaceXの創業者であるイーロン・マスク氏の個人資産は、約6000億ドル台まで低下している。これについて、経済作家の游庭皓氏は8月3日にフェイスブックで指摘した。マスク氏の個人資産はわずか1か月余りで6000億ドル以上が「蒸発」したとし、SpaceX株価の大幅下落は、市場の評価基準が変化している証拠だと分析。投資家はもはやAIのビジョンだけを見ていないという。
世界のトップ10億万長者は誰か? マスク氏の資産はSpaceXの株価下落でどうなったのか?
米東部時間2026年8月3日(台湾時間8月4日未明)時点のブルームバーグ億万長者指数によると、イーロン・マスク氏の個人資産は約6590億ドル(正確な数値は変動中)にまで低下。これは、6月16日に記録した約1.33兆ドルの史上最高値から、6700億ドル以上も縮小した結果であり、50%以上の下落となる。それでも、依然として世界一の富豪の座を維持している。
過去数か月を振り返ると、マスク氏の財産のピークは6月16日だった。当時は、SpaceXの上場後に株価が急騰したことに加え、TeslaやxAIなどの資産評価も同時に上昇。これにより、史上初めて個人資産が1兆ドルを超えた企業家となった。
ブルームバーグ億万長者指数によると、台湾時間8月4日時点での最新ランキングでは、世界のトップ10億万長者は以下の通り。
- 順位:1、氏名:イーロン・マスク(Elon Musk)、肩書:Tesla・SpaceX CEO、資産:6580億ドル - 順位:2、氏名:ラリー・ペイジ(Larry Page)、肩書:Google共同創業者、資産:2870億ドル - 順位:3、氏名:ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)、肩書:Amazon創業者、資産:2680億ドル - 順位:4、氏名:セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)、肩書:Google共同創業者、資産:2670億ドル - 順位:5、氏名:マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)、肩書:Meta CEO、資産:2380億ドル - 順位:6、氏名:ラリー・エリソン(Larry Ellison)、肩書:Oracle共同創業者、資産:2210億ドル - 順位:7、氏名:マイケル・デル(Michael Dell)、肩書:Dell Technologies創業者兼CEO、資産:1650億ドル - 順位:8、氏名:ジェンセン・フアン(Jensen Huang)、肩書:NVIDIA創業者兼CEO、資産:1650億ドル - 順位:9、氏名:ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)、肩書:LVMH会長兼CEO、資産:1630億ドル - 順位:10、氏名:ジム・ウォルトン(Jim Walton)、肩書:ウォルマート一族、資産:1500億ドル
SpaceXの株価はどの程度下落したのか? 下落率は約50%に迫る
游庭皓氏は分析し、マスク氏の財産は「ロケットの墜落」に伴ってほぼ半減したと指摘。現在、その個人資産はSpaceX上場前の水準まで下落しているという。一方、SpaceXは4日の取引終了後に財務報告を発表する予定。株価に関して、游氏は指摘した。SpaceXは6月の高値201.8ドルから108.37ドルまで下落し、累計下落率は約46%。さらに、9.1億株を超える非売渡期間が終了する時期が近く、空売り部位は2.19億株に達し、流通株の3分の1以上を占めている。これらは、市場が間もなく発表される初の上場後財務報告に特に注目している理由となっている。
また、Teslaも同様に圧力にさらされている。7月の財務報告発表後、株価は17%下落。昨年の高値から35%以上下落している。
具体的には、SpaceXの株価は6月16日の取引中高値225ドルから下落を続け、8月4日時点では114.53ドルで取引を終えた。取引時間中には一時104.83ドルまで下落し、上場以来の最安値を記録。高値比では約49%下落しており、一時安値では53%以上下落している。また、6月12日のIPO価格135ドルと比較しても、約15%低い水準にある。
Teslaも圧力にさらされている? 財務報告後も株価は下落を続ける
游庭皓氏は指摘する。同社はAI、自動運転タクシー「Cybercab」、人型ロボット「Optimus」などの新事業に引き続き投資を拡大しており、年間の設備投資額は250億ドルを超えると予想されている。しかし、Teslaの第2四半期は設備投資が58億ドルに達し、2年ぶりにフリーキャッシュフローがマイナスに転じた。
彼は総括する。これは、AIのビジョンだけでなく、企業が資本投資を安定したキャッシュフローと利益に転換できるかどうかが、投資家の重視するポイントになっていることを示している。そのため、今後のAI企業の競争は、資本効率性とビジネスモデルの持続可能性に再び注目が集まるだろう。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース
- 関連組織:SpaceX / Tesla / Google
- 製品・サービス:Cybercab / Optimusロボット