毎年6月から7月にかけて、台湾では新卒求職ラッシュが訪れる。給与情報プラットフォーム『比薪水』が発表した「2026年台湾大学卒業生平均年収ランキング」は、多くの人の予想を覆した結果となった。台湾最高峰とされる国立台湾大学(台大)がトップの座を明け渡し、意外な大学が首位を獲得したのだ。
Facebookのファンページ「電子設計菁英群」が公開した台湾大学卒業生の初任給トップ10によると、台大はなんと9位にまで落ち込み、注目を集めた。さらに驚きなのは、国防大学が平均月給5万3000元、平均年収77万元で2位に躍進したことだ。
ランキングの詳細は以下の通り。
1位:陽明交通大學(平均年収83万円) 2位:国防大学(平均年収77万円) 3位:台湾科技大学(平均年収76万円) 4位:台北医学大学(平均年収75万円) 5位:清華大学(平均年収73万円) 6位:中山医学大学(平均年収72万円) 7位:長庚大学(平均年収71万円) 8位:成功大学(平均年収70万円) 9位:台湾大学(平均年収69万円) 10位:中国医药大学(平均年収68万円)
半導体人材争奪戦が影響 陽明交大、年収9万円増で急伸
『比薪水』の統計によると、陽明交通大學の卒業生平均年収は昨年の74万円から83万円へと9万円上昇し、ランキングで最も大きな伸びを記録した。これは平均月給に換算すると約5万8000元となる。
背景には、IC設計やウエハ製造を手がける半導体産業の採用拡大がある。高給を提示して優秀な新卒人材を確保しようとする動きが活発化しており、特に電機や情報工学に強みを持つ陽明交大の卒業生が恩恵を受けている。これらの専門職は高単価なポジションに就きやすく、全体の平均年収を押し上げている。
一方、国防大学が2位にランクインした理由について、『比薪水』は「卒業後すぐに軍人としての職務に就くため、求職期間がゼロ。給与体系も明確で、各種手当が加算されるため平均年収が高くなる」と説明している。
3位の台湾科技大学は、技職系大学として知られ、在学中に企業との共同プロジェクトや実務経験を積む機会が多く、卒業後の即戦力として企業から高く評価されている。このため、年収ランキングに2年連続でランクインしている。
一方で、台湾大学と成功大学がそれぞれ9位・8位に後退したことは、多くの人にとって意外だった。『比薪水』は「総合大学は学部が多様で、就職先も幅広い業界に分散する。一方、専門性の高い大学は特定の高収入産業に集中するため、平均年収が高くなる傾向がある」と分析している。
専門家は「就職活動中の学生は、先輩たちの就職先や志望業界の傾向を事前に把握することが重要だ」と指摘。その上で、「比薪水」の『校友センター』機能を活用すれば、卒業生の進路や採用実績を確認でき、早期から戦略的な就職準備が可能になると助言している。
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- 出典:PR Times
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