金融監督管理委員会(以下、金管会)は本日(4日)、台新新光金融控股傘下の2つの銀行子会社の合併を承認した。台新国際商業銀行が存続会社となり、台湾新光商業銀行が消滅会社となる。合併基準日は来年(2027年)1月1日を暫定としている。

台新銀行の会長は呉東亮氏、副会長は呉東亮氏の息子である呉昕豪氏、総経理(CEO)は来年4月で満65歳を迎える林淑真氏が務めている。一方、新光銀行の会長は公的資金系行庫出身の企業金融の専門家・頼進淵氏、副会長兼総経理は個人金融のエキスパートで林淑真氏より1歳年上の尚瑞強氏が務めており、合併推進に貢献した人物である。

金管会による合併承認を受け、合併後の経営陣の構成が注目されている。情報によれば、来年元旦以降の新たな「台新銀行」において、会長、副会長、総経理の3大要職はすべて存続会社側が担当する見通しだ。すなわち、会長は呉東亮氏、副会長は呉昕豪氏、総経理は林淑真氏の体制が維持されるという。

今回の合併は株式と現金を組み合わせた方式で行われるが、その取引条件には消滅会社の今年度通年の利益に関する重要な手がかりが含まれている。新光銀行は今年上半期(1~6月)の税後純益が47.8億元であり、両銀行が銀行局に提出した現金支払い額から算出すると、新光銀行の今年度通年の税後純益予想額は78.6億元と推計される。

金管会は本日の定例記者会見にて、銀行局副局長の王允中氏がこの案件について説明した。台新銀行は新株発行と現金支払いにより対価を支払う形で、株式交換比率は新光銀行普通株1株につき台新銀行普通株0.9505株、現金部分については台新銀行が唯一の株主である台新新光金に対して新台幣55億元を支払うという。

この55億元の支払いは、新光銀行の今年度通年税後純益予想額78.6億元の約70%に相当する。つまり、台新銀行は買収資金の支払いを通じて、新光銀行の今年度利益を母体の金融グループに還元できる仕組みとなっており、2027年元旦以降、新光銀行が消滅法人となり利益配当ができなくなる問題を先回りして解決していることになる。

なお、我が国の「銀行法」第50条では、銀行は税後純益の30%を法定盈余公積として積み立てる義務がある。つまり、台新銀行が支払う55億元は新光銀行の今年度税後純益の70%にあたるため、55億円を0.7で割ることで、新光銀行の今年度税後純益予想額が78.6億元であることが導き出せる。

メディアからは、この案件が誰によっていつ提出されたのかという質問が出た。これに対し王允中氏は、「株式移転には両社の共同申請が必要であり、双方が株主総会の決議を添付しなければならない」と説明。台新銀行と新光銀行は今年6月11日に銀行局に申請書類を提出したと明らかにした。

金管会が本日合併を承認したことで、申請から承認まで2か月未満という異例のスピードとなった。これは台新新光金控会長の呉東亮氏が有する優れた政界・財界人脈の実力を示していると言えるだろう。

資産規模について、王允中氏は次のように述べた。台新銀行の今年3月31日時点の資産規模は約3.25兆元で、国内銀行業界第12位。新光銀行は約1.4兆元で第17位。合併後の台新銀行の資産規模は約4.65兆元となり、順位は第7位へと大幅に躍進する。

国内の営業拠点数については、新光銀行が103か所、台新銀行が101か所であり、合併後は204か所となる。これは国内銀行業界で第二位の規模であり、第一は協同銀行(合庫)のみとなる。

従業員数については、台新銀行が8,600人、新光銀行が3,500人であり、合併後は約1.2万人の規模となる見込みだ。

情報システム面では、台新新光金の証券子会社の合併時に情報システム障害が発生していたことから、複数のメディアが記者会見で「銀行子会社のシステム統合における安定性をどう確保するのか」と質問した。これに対し王允中氏は、銀行局が銀行公会を通じて関連ガイドラインを発出しており、事前の十分な計画立案、統合中の監督メカニズム、問題発生時の緊急対応体制の整備を求めていると説明。台新銀行と新光銀行はこれらガイドラインに沿って対応する予定であり、銀行局もシステム統合の状況を注視していくと述べた。

また、各銀行は内部で許容可能なシステム停止時間(ダウンタイム)を設定しており、多くの銀行が2時間を上限としている。台新銀行や新光銀行の具体的な数値は不明だが、それを超える場合はバックアップ計画(冗長化)が必須であるとした。さらに、両銀行が提出した合併計画書によれば、合併後の情報システムは台新銀行のものを採用することが決定している。

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  • 出典:PR Times
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