日本熊本地震により被災した地域に対し、高雄市政府は日本・北九州市と連携した国際協力プロジェクトを展開し、132箱の飲料水、ウェットティッシュ、タオルなどの生活必需品を熊本県八代市へ緊急輸送しました。これは台湾の都市と日本の都市が協力して、第三の都市を支援するという初めてのケースとなり、台日間の都市外交における新たな災害支援モデルとして注目されています。

高雄市は物資の調達を担当し、北九州市は現地のニーズ把握、八代市および地元福祉機関との調整、配送の窓口を担いました。北九州市長の武内和久氏が八代市長・小野泰輔氏からの要請を受け、直ちに高雄市政府と連絡を取ったことを受け、双方のチームは密接なオンライン協議を実施。2023年8月1日には、高雄市長の陳其邁氏と武内市長がオンライン会議を開催し、支援内容と役割分担を即座に確定しました。

役割分担に基づき、高雄市は被災地の緊急ニーズに応じた物資を迅速に調達。北九州市は八代市側との連携を通じて正確な需要情報を収集し、効率的な配送体制を整備しました。わずか数日のうちにニーズ確認から物資準備、国際輸送まで完了させ、2023年8月3日に132箱の民生支援物資が無事に八代市の被災地に到着しました。

陳其邁高雄市長は、「高雄市と熊本県は長年にわたり深い友情を築いており、大きな災害時には常に互いに支え合ってきました。今回の地震を受け、高雄市民の思いやりを形あるものとして届けるため、北九州市と緊密に連携しました」と述べました。また、台湾の人々と高雄市民の温かい支援の気持ちを、最も必要な場所に届けることができたことに感謝の意を示しました。

一方、武内和久北九州市長は、「北九州市は直ちに職員を熊本の被災地に派遣し、支援活動を開始しました。その中で高雄市と高雄市民のあたたかな連帯の念に心より感謝申し上げます。高雄にとって重要なパートナーとして、北九州は橋渡しの役割を果たすことで、高雄市民の善意を確実に被災地へ届けることができました」と語りました。

物資支援に加えて、高雄市政府は熊本の復興支援として1,500万円を寄付することを発表。陳其邁市長は個人名義でさらに50万円を寄付し、市民への寄付呼びかけにもつながっています。現在までに、高雄市の社会救助基金専用口座には約5,000件の寄付が寄せられており、台湾各界からの広範な支持が続いていることがわかります。

高雄市政府によると、高雄市と熊本県は長年にわたる都市交流を通じて信頼関係を築いてきました。2014年の高雄ガス爆発事故の際には、熊本県がいち早く支援を表明。2016年の熊本地震の際には、高雄市が募金活動や支援物資の送付を実施しました。近年では教育・文化、半導体産業、人材育成などの分野でも協力を深化させています。今回の高雄市と北九州市による共同支援は、地方自治体同士の国際的災害対応能力を示すとともに、平時の交流が緊急時における強固な絆として機能することを再確認する出来事となりました。

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