ゼレンスキーとネタニヤフが前後してホワイトハウスを訪問したが、今回は派手なパフォーマンスはなかった。しかし、この三人が組めば良い結果は期待できず、特に三人とも政治的窮地に立たされており、『世界の三大悪人』として自らの権力と利益を守るために悪だくみを続けるなら、世界はさらに深い混乱に陥る可能性がある。
ゼレンスキーとトランプの共犯関係は、すでにウクライナをアメリカに差し出しても埋め合わせがつかないほどの地獄レベルに達している。戦後、ウクライナが廃墟の中で何とか息をしているとしても、ロシアに完全に支配されていなければ、そしてアメリカが盤上での『大勝利』を演出できれば、トランプ一族を中心とする『トランプ仲間』のアメリカ企業・軍産複合体は、ウクライナの残された価値をすべて吸い上げ尽くすだろう。ウクライナを地獄に導いたゼレンスキーの最良の結末は、アメリカに亡命して引き続き贅沢な生活を送ることになるかもしれない。
一方、ネタニヤフは米軍がイランに軍事行動を起こすきっかけを作った張本人だが、トランプ陣営はそれを明確に位置づけていない。それでも、彼の意向に従ってイランを攻撃し続けた結果、米側にも甚大な損害が出ている。にもかかわらず、トランプは本気で止めようとしておらず、「屁が出て尿も漏れる」とまで発言するほどだ。この『三大悪人』はまるで無法者の一味のようであり、ネタニヤフは自らのイスラエル内での政権危機を回避するために、トランプのズボンの裾を必死に引っ張っているにすぎない。
トランプは、イランが混乱しているのをいいことに、妥協して再び交渉の場に戻ることを宣言した。ハマスが武装解除すればイスラエルが撤退するというが、これは膝で考えてみてもあり得ない煙幕であり、実際にはアメリカとイスラエルが悪だくみを続けるための毒ガス弾にすぎない。さらに、ゼレンスキーも中東紛争に介入し、イランを『交戦国』に仕立て上げようとしている。『ドローン王国』や『パトリオットミサイルの将来の製造拠点』などと称して、異常な動きを見せている。こうした一連の行動は、世界中を不安に陥れている。
台湾の立場から見ると、こうした『三大悪人』の動きを誤解する余地はない。台湾がウクライナに例えられるのはもはや珍しくなく、決して第二のウクライナになってはならない。しかし、台湾の指導者たちはゼレンスキーを内心『羨ましい』と思っている。何度もホワイトハウスを往復し、アメリカ議会で演説でき、武器も『何でも手に入る』。今やトランプと肩を並べて『絶地の戦士』になれるかもしれない。だが、ウクライナが将来支払う代償がどれほど甚大かを忘れてはならない。もし台湾が存在感をアピールするために安易に介入し、イランを『リストに載せる』ような行動をすれば、それはゼレンスキー以上に悪質だ。
台湾がアメリカにとっての利用価値は、いくら貢いでもイスラエルには到底及ばない。台湾の指導者がナタンヤフのような存在になることは不可能であり、せいぜい高市早苗や小マコスと同列に並ぶ程度だろう。トランプの心中では、台湾の重みはそれほどではない。もしトランプが習近平の米国訪問で選挙に有利になることを期待していなかったり、中東の戦局に集中していなかったなら、南シナ海の波風は単なる威嚇で済まなかったかもしれない。
ゼレンスキー、ナタンヤフ、トランプという『三大悪人』が国際情勢を混乱させるのは、米軍の兵器在庫がどれだけ減るか、あるいはトランプ一族の企業がどれだけ損失を被るかにかかっている。アメリカの中間選挙、イスラエル議会の不信任、ウクライナ国民の反発は、彼らにとって真の弱点ではない。台湾の人々が最も懸念すべき『混乱への介入』とは、公然と陣営を選ぶことや事実上の『参戦』ではなく、裏でこれらの悪だくみを真似しようとする動きだ。それがもしあれば、脆弱な台湾海峡の情勢が実際に火薬庫と化すかもしれない。『漢光演習』でネットが遮断されたのは人心を威嚇するためではなく、むしろより深い『戦争誘発』の意図が透けて見える。
ウクライナや中東が活火山なら、台湾海峡はいつ噴火してもおかしくない休火山だ。『三大悪人』が悪だくみをするのは、大義ではなく個人の権力と私利のためだ。台湾には混乱に加わる余裕も、加わるべき理由もない。自ら『黒白無常』と化してはならない。
*著者は資深メディア人
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