中央気象署によると、フィリピン西方の海上にある熱帯低気圧は今(5)日午前2時に今年第14号の軽度台風「クジラ」として発生した。一方、中度台風「アマミチョウ」は琉球諸島方面へ向かって進んでおり、台湾への影響が予想される。外縁部の影響は早くても金曜日から始まり、海上台風警報の発表も排除できない。土日が台湾に最も接近する時期となる見込みだ。
ただし、「アマミチョウ」の今後の進路には依然として大きな不確実性がある。気象ファンのSNSアカウント『観気象看天気』は、7日に日本海へ東進する西風槽が鍵になると分析している。この西風槽が日本海付近の太平洋高気圧を弱め、副熱帯高気圧の勢力が徐々に東へ後退するためだ。しかし、各国の数値モデルは副高がいつまで維持され、いつ減弱するかで意見が分かれており、台風の北上転向時期に大きな差が出ている。
さらに、季風槽内の他の擾乱の発達や、アマミチョウ自体の強度変化が、RMT効果(熱帯低気圧が高気圧脊に与える修正効果)を通じて副高の形状を変化させ、北上転向のタイミングや位置に影響を与える可能性がある。そのため、現時点では最終的な進路を断定することは難しい。
複数のモデル予測を総合すると、現時点ではおおむね三つのシナリオに分けられる。
第一に、AIモデルのEC-AIFS、ドイツのICON、アメリカのGFSが代表的で、台風が比較的早く北上転向し、山東以北の海域で方向を変えると予測している。
第二に、AIモデルのGENC、イギリスのUKMET、カナダのCMCが含まれ、上海付近まで西進した後に北上すると推定している。
第三に、ヨーロッパのECMWFとFNV3モデルで、台風が浙江の中南部に上陸した後にようやく北上に転じると考えている。
気象ファンのアカウントは、北上転向が8日から10日の間に起こる場合、転向が遅れるほど西進距離が長くなり、台湾に接近する可能性が高まるため、風雨の影響も大きくなると指摘している。逆に早く北上転向すれば、台湾への影響は比較的限定的となる。
現時点では、副熱帯高気圧の減弱スピードや、台風の実際の北上角度を注視する必要がある。ECMWFやFNV3のようなやや西寄りの進路を取る場合、中部以北の山岳地帯や北台湾で週末に雨量がさらに増える見込みだ。北部の沿岸部も海上警戒区域に入る可能性がある。進路がさらに南に修正されれば、陸上台風警報の発表も排除できない。
天候面では、「アマミチョウ」およびその広範な低気圧環流の影響により、金曜日までの早朝には西北風と陸風の収束作用により、彰化、雲林、嘉義一帯で局地的に強い雨が降りやすい。北海岸は本日から断続的な降雨が見込まれる。
今週末は父の日であり、アマミチョウが台湾に最も接近する時期でもある。その頃は導引気流が弱く、台風が転向する段階にあるため、進路に調整の余地があり、今後の展開は最新の予報を注視する必要がある。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース