疾管署は本日(6日)、2026年に国内で初のチフス確定症例を発表した。患者は中部在住の70代女性で、慢性疾患の既往歴があるが、最近の国内外渡航歴はない。7月中旬に発熱および下痢の症状が現れ、症状が改善しなかったため医療機関を受診し入院した。検体を採取し検査した結果、チフスと確定診断された。現在は既に退院し、自宅で療養している。

疾管署副署長の林明誠氏によると、疫学調査の結果、同居家族3名および関連接触者42名が特定された。うち1名が下痢症状を呈しており、衛生当局は同居家族3名および症状のある接触者1名の検体を採取し検査を実施。4名とも検査結果は陰性であった。

疾管署の統計によると、今回の症例を含め、2026年における国内のチフス確定症例は累計4例にのぼる。うち1例は国内発生、3例は海外由来である。国内発生例の数は、2022年から2025年までの同時期(1~3例)と同程度の水準にある。2022年以降の累計では、国内で40例が報告されており、そのうち11例が国内発生、29例が海外由来である。年齢層としては20~39歳が最も多く、海外由来の国別ではインドネシアが22例と最も高い。

林副署長は、チフスは第二類の法定感染症であり、サルモネラ・チフィ(Salmonella Typhi)菌によって引き起こされる腸管感染症であると説明した。潜伏期間は通常8~14日(3~60日と幅がある)で、患者または保菌者の糞便や尿によって汚染された食品や飲料水を摂取することで感染が広がる。主な症状には、持続性の発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振、腹痛、下痢、相対的徐脈、体幹部の発疹などが含まれる。

疾管署は、一般市民に対し、飲食の衛生管理と手の清潔の徹底を呼びかけている。飲料水は沸騰させるか、ボトル入りの水を使用すること。食品は十分に加熱調理してから摂取し、調理過程では生食と加熱食の交差汚染を避けるべきである。さらに、食事前、排便後、食品の取り扱い前、またはおむつ交換後には、石鹸と清潔な水を用いて手をしっかりと洗うことが感染予防に有効であると強調した。

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  • 出典:PR Times
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