毎日朝、目を覚ますためにコーヒーを1杯飲むのは習慣だが、カフェインで血圧が急上昇したり、心臓に負担がかかることを心配している人も多いだろう。長年にわたり、コーヒーは心臓病の隠れた原因とされてきたが、最新の大規模臨床研究や疫学的評価はこの従来の見解に異を唱えている。研究によれば、ほとんどの人が適量でコーヒーを飲む場合、心血管疾患のリスクを高めるどころか、長期的には保護効果があるという。
多くの人が「コーヒーは心臓に悪い」と誤解しているのは、飲んだ直後の生理的反応と長期的な影響を混同しているからだ。ラバッハ医学博士(Justus Rabach)はBlavity Healthの取材に対し、「コーヒーを飲むと、カフェインがアデノシン受容体に作用し、血圧の急上昇や心拍数の増加が即座に起こる。しかし、多くの初期の観察研究は、この一時的な急性反応と長期的な心血管への影響を区別できていなかった」と指摘する。さらに、喫煙や運動不足といった生活習慣を無視した研究が多かったことも、コーヒーが長年不当な非難を受けてきた原因だとされる。
コーヒーの健康効果は、抽出方法と添加物が鍵を握る。フレンチプレスやエスプレッソ、トルココーヒーなど、フィルターを通さない抽出法では、悪玉コレステロール(LDL)を上昇させるダイテルペン化合物(カフェステロールとカファストール)が含まれている。これらは紙フィルターでほぼ完全に除去できるため、フィルターコーヒーが推奨される。また、大量の砂糖や人工クリーム、あるいは高濃度の合成カフェインを含むエナジードリンクに手を出すと、心臓保護効果は台無しになり、逆に血圧の急上昇や動悸を引き起こす可能性がある。
心臓を守るために理想的なのは、1日2~4杯の標準的なフィルターブラックコーヒーだ。臨床研究では、この量を摂取しても不整脈や高血圧のリスクは増加せず、むしろ心血管の保護に寄与することが示されている。それよりもはるかに危険なのは喫煙だ。米国疾病対策センター(CDC)によれば、喫煙は血管壁を直接損傷し、致死的な心臓病のリスクを2倍以上に高める。コーヒーを心配するよりも、禁煙し、フィルターで淹れたブラックコーヒーを楽しむ方がはるかに健康的だ。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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