学生、デザイナー、オフィスワーカーの日常において、「消しゴム」は欠かせない持ち歩き道具です。多くの人が消しゴムを使う際に、外側の紙カバーが邪魔だと感じてすぐに捨ててしまったり、破れたらそのまま収納してしまったりすることがあります。しかし、日本の有名文具メーカーであるトンボ(Tombow)が、SNS上で一つの実用的な豆知識を共有し、大きな話題を集めました。その内容とは、「消しゴムの外側にある紙カバーには、実は非常に重要な役割がある」というものです。

なぜ消しゴムには紙カバーが付いているのか? 文具大手がその理由を解説

日本の文具ブランド・トンボ(Tombow)は、X(旧Twitter)上で投稿し、市販されている一般的なプラスチック製消しゴムの主な原料の一つに「軟化剤」が含まれていると説明しました。この成分は、長期間、他の石油由来のプラスチック製品(例:プラスチック製の定規、筆箱、引き出しの仕切りなど)と直接接触すると、濃度差によって「移行現象」が起き、結果として消しゴムと周囲のプラスチック製品が溶けて「一体化」してしまうことがあるのです。

紙は石油由来の製品ではないため、軟化剤は紙の表面へ移行できません。そのため、製造メーカーは消しゴムを紙カバーで包むことで、他のプラスチックとの接触を防ぐ「隔離バリア」として機能させているのです。この投稿に対して、多くのユーザーが「長年の謎が解けた」「カバーを取ったら本当に定規にくっついていた」と共感の声を寄せています。

消しゴムの前身は「パン」だった? ダ・ヴィンチも使ったという天然修正ツール

紙カバーの秘密に加えて、消しゴムの進化の歴史も非常に興味深いものです。Funpark童書夢工場は、Facebook上で投稿し、消しゴムが登場する以前、人類が鉛筆の跡を消すために使っていた方法は想像以上に贅沢なものだったと紹介しています。当時の人々は、実は「パン」を使って鉛筆の跡を消していたのです。

有名な画家レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとする多くの古代の芸術家たちが、乾燥させて硬くなったパンのかけらを、「昔ながらの消しゴム」として使用していたといいます。パンは鉛筆の跡を消す効果はあったものの、食料資源として高価なものを日常の画材に使うのは、非常に贅沢で不便な方法でした。

食パンから硫化ゴムへ:書写の歴史を変えた消しゴムの進化史

1770年になって、ようやく転機が訪れます。英国の化学者ジョゼフ・プリーストリ(Joseph Priestley)が、南米産の天然ゴムが優れた消去性能を持つことを発見しました。同年、英国のエンジニアであるエドワード・ネアーン(Edward Nairne)が、作業中に天然ゴムの塊をパンと間違えて使って拭いたところ、その消去効果の高さに驚き、世界初の「ゴム製消しゴム」の量産・販売を開始しました。

しかし、初期の天然ゴム製消しゴムは、字を消せるものの「カスが出ない」ため、石墨の汚れがゴム表面に吸着してしまい、逆にどんどん汚れていくという問題がありました。この課題は、1839年に「硫化ゴム」技術が登場するまで解決されませんでした。研究者が原料に硫黄、プラスチック、植物油などを加えることで、消しゴムの安定性と耐久性が大幅に向上し、さらに「カスを出す」ことで汚れを除去できるようになったのです。こうして、私たちが今使っているような現代の消しゴムが完成しました。

参考リンク

- 完全討論:《X》 - 資料来源:《Funpark 童書夢工廠》

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
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  • 製品・サービス:消しゴム