飲食グループの乾杯(1269)は昨日(7日)、取締役会を開催し、2026年上半期の財務報告を承認した。台湾事業の着実な成長に加え、中国事業の運営体質改善と収益貢献の回復により、グループの本業利益が大幅に拡大した。

乾杯の上半期連結売上高は23.7億円で、前年比6.62%増加し、過去最高の同期実績を更新。営業純利益は9,065万円(前年比215.68%増)、税後純利益は858.6万円、1株利益(EPS)は0.42円となり、前年同期の赤字から黒字に転換した。

台湾事業は9.4%成長し、飲食と外部販売の両輪で売上を押し上げ

乾杯は、上半期に前年同期の赤字を脱却できた要因として、台湾事業の安定した収益性に加え、中国事業の運営改善による収益貢献の回復を挙げている。一方で、英国事業の現地市場環境の変化を踏まえ、会計上の慎重性原則に基づき関連資産の減損処理を実施。これが当期税後利益に影響を与えたとしている。

台湾事業の上半期売上高は20.19億円で、前年比9.4%増加し、過去最高の同期実績を達成。連休や母の日などの団らん需要、および株式市場の活発化による消費力の高まりを背景に、飲食事業と外部販売事業がともに成長し、グループ売上の主要な成長エンジンとなった。

ブランド最適化が奏功、「黒毛屋」新店が単店売上トップに

飲食事業において、乾杯はブランドの最適化と出店戦略を通じて運営規模を拡大。上半期には「乾杯焼肉居酒屋」のブランド改革と「高木和牛食堂」のブランド最適化を完了。商品とサービスのアップグレードにより来店客数が増加した。

4月にオープンした「黒毛屋」台中漢神洲際店は好調で、オープン直後からブランド内での売上トップ店舗に躍り出た。昨年末にリリースされた牛舌定食ブランド「牛舌佑介」も好調な業績を維持しており、グループ売上に継続的に貢献。ブランド最適化と新ブランドの出店戦略が着実に成果を上げていることが示された。

夏休み・中秋節の繁忙期到来、下半期の戦略は?

下半期の見通しについて、乾杯は夏休みの飲食需要と中秋節商戦に期待。家族での外食や若年層の消費需要がさらに高まると予想している。最近、「乾杯」ではビジネスランチを導入、「老乾杯」では新メニューを発表、「黒毛屋」では季節限定鍋を提供するなど、新商品とマーケティング活動を通じて節慶需要を捉えようとしている。

出店戦略も下半期の成長の重要な原動力となる。8月には「黒毛屋」が高雄夢時代店に進出し、高雄市内で南北2拠点体制を確立。第4四半期には「黒毛屋」をさらに2店舗、「牛舌佑介」を4店舗追加出店する予定で、台北の南西、永康街など主要商業地区に進出。合計で下半期に6店舗を新規オープンし、売上規模のさらなる拡大を目指す。

乾杯は今後もブランド最適化、新商品開発、出店戦略を継続し、飲食の繁忙期と節慶商機を捉えて、下半期の業績成長に向けた原動力を維持していくとしている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:業績