7日に行われた漢光演習の「登島防衛作戦」訓練では、国軍第二作戦区の兵力が蘭嶼と綠島に進駐し、敵情の脅威が高まった場合の緊急増援を模擬した。この訓練では、機械化歩兵排が空港などの重要施設の防護を担当。同時に、無人機チームが空中偵察を実施し、敵の位置情報をリアルタイムで迫撃砲排に提供して射撃準備を完了させた。
これについて、前立法委員の郭正亮氏はテレビ番組『大大平評理』に出演し、中国軍が蘭嶼を軍事基地化し、台湾東岸への上陸の中継地点とする可能性を指摘した。郭氏は、中国が昨年12月に鵝鑾鼻の東南角で軍事演習を行い、その際4隻の軍艦が参加したと説明。そのうち1隻は075型両棲攻撃艦であり、排水量は約4万トンに達するという。
郭氏は、「075型両棲攻撃艦が鵝鑾鼻を攻撃できるのなら、なぜ蘭嶼や綠島を攻撃できないのか」と問いかけた。今回の漢光演習が初めて蘭嶼で行われた背景には、蘭嶼の軍事的価値があると分析。すなわち、中国軍が蘭嶼を占領しやすい一方で、台湾軍のM142高機動性多管ロケットシステム(ハイマース)の射程は蘭嶼をカバーできない点が問題だという。
蘭嶼が占領されれば、中国軍は遠距離ロケット砲、無人機、ヘリコプターを配備した前進基地を構築できる。その結果、台湾全土が遠距離ロケット砲の射程に収まり、深刻な脅威にさらされることになる。
郭氏はさらに、台湾軍は澎湖の防衛体制を非常に整えているが、蘭嶼の防衛は「ほぼゼロ」と指摘。中国軍が蘭嶼を占領すれば、台湾軍の佳山基地に備蓄された戦力は完全に瓦解すると警告した。現在、台湾の軍用機の3分の1がこの基地に配備されているが、中国軍が東岸から上陸すれば、東部はもはや戦時の安全地帯ではなくなるからだ。
郭氏は、中国軍がすでに蘭嶼を上陸の中継地点と位置づけており、蘭嶼を掌握すれば、台湾に対して最大で1万機規模の無人機攻撃を展開できる能力を持つと分析している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:イベント
- 製品・サービス:M142 ハイマース / 無人機偵察システム