駐ジュネーブ総領事の李冠徳氏が、2024年12月の着任以来、公金の乱用、架空経費の申請、公金の私的使用、給与・福利厚生の違法な控除、職員の権利侵害、「職場いじめや言語的暴力による職員の心身への害悪、リーダーシップの失敗、行政の硬直化による公務の遅延、権力の乱用、公物の私的利用、下級職員との業績の横取りと責任なすりつけ、安全無視、法的リスクの発生、外交専門性の欠如、国家イメージおよび外交ネットワークの損傷」などを理由に告発された。職員との対話が進まず、正式に申立てが行われた。外務省は本日(9日)、この申立てを受理し、外部委員を主とする特別調査委員会を設置して、正式に調査手続きを開始した。

時速140キロでの飲酒運転、洗車に47万

メディアが入手した告発内容によると、李冠徳氏は2024年12月の着任後、公金の乱用、架空経費の申請、職場いじめを繰り返している。その妻は「総領事夫人」という肩書きを利用して、職員のオフィスに入り込み資料を勝手に捜し、職員宿舎の清掃スタッフをいじめているという。134ページに及ぶ申立て書には203件の問題行動が列挙されている。

報道によれば、李氏はビールと白酒を飲酒した後に、職員を乗せてスイスのニオンからジュネーブ事務所まで時速140キロで運転した。高速道路で頻繁に車線変更や追い越しを行い、制限速度を36キロ超過し、スイスの刑事訴追基準に達した。これにより、在館職員がジュネーブ外交警察から2度にわたり注意を受けた。

申立て書には、李氏が公金を使って大量の個人用品を購入したことも記されている。着任から7か月未満の間に、自身の公用車の洗車・メンテナンスに1万2000スイスフラン(約47万5000円)を費やした。また、職員に対しては「私が決めた、お前は黙れ」「私は総領事だ、私の言うことが正しい」といった侮辱的な言葉を日常的に使う。文書の形式に対して「ほぼ狂気的なほどのこだわり」を持ち、セミコロン1つやフォントの太さの違いで職員に再提出を命じるという。

高価なチョコレートを公金で購入し「分割請求で審査回避」

報道によると、李氏は国内の関係者に贈るため、1箱2000円を超える高級チョコレートを公金で13万円分(約3632.40スイスフラン)購入した。審査を回避するため、職員に店に依頼して請求書を複数に分割させ、異なる予算科目で支出し、金額を分散させた。支出用途については、「一部は友好国職員への贈呈品または事務所の来客用」と虚偽記載し、支出の正当化を図った。

申立て書はまた、李氏が外交的配慮に欠けていると指摘している。2025年1月、米国がWHA(世界保健総会)から脱退を発表した際、米国代表団の手配で李氏はワシントンの高官と面会した。相手が「米国のWHA脱退が台湾の今後の提案活動に影響しないか」と尋ねたのに対し、李氏は即座に「全く影響しない」と回答。この発言に、場にいた米国代表団の職員は困惑し、戸惑ったという。

外務省は声明で、「職場環境の安全・尊重・配慮の確保を常に重視しており、職場での不適切な扱い、管理方法、内部コミュニケーションに関する問題については、複数の機密性の高い申立て・通報ルートを設けている」と説明。今回の告発内容のうち、職場いじめに関する部分については受理済みで、外部委員を主とする特別調査委員会が調査を開始した。その他の告発事項については、関係各所が法に基づき調査を進めるとしている。

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  • 出典:PR Times
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