一則の内幕報道によると、トランプ氏はかつて高官に、イランがホルムズ海峡を全面的に再開すれば、核合意がなくても戦争を終わらせると語ったという。これは一般的な「面子を重んじるトランプ」像からは想像しがたいことだ。しかし、この情報が真実だとすれば、トランプ氏はすでにアメリカ国民に対して勝利を宣言する方法を考えていただろう。

だが、いずれにせよ、これはアメリカがイラン戦争で『敗れた』ことを認めることになる。トランプにとって、これほど面子を失う行動が許されるのは、期中選挙で上下両院の過半数を失えば、彼が跛足大統領になるという一点に尽きる。つまり、面子よりも裏面が重要なのである。

もう一つの説は、米軍の弾薬庫がすでに『空っぽ』になっているというものだ。これは単に「米軍がイラン戦争に勝てない」という話ではなく、核兵器を使わず、地上戦も行わず、かつ中国・ロシア(さらには北朝鮮)に対する戦備も維持しなければならない中で、中東の同盟国基地を守るための弾薬在庫がすでに不足している、という意味だ。

多くの人が理解していないのは、かつてイラクで圧倒的な力を発揮し、年初にはベネズエラでも容易に介入した米軍が、なぜイランへの陸軍侵攻を決断しないのか、ということだ。

それは面子でも裏面でもなく、『生死』の問題なのである。

漢武帝の時代、貳師将軍・李広利は大軍を率いて匈奴を討つために国境を越えた。戦いに長け、漢武帝の寵愛を受けた李陵には、後方支援の任務しか与えられなかった。李陵が前線指揮を請うと、漢武帝は『今回は騎兵を割り当てられない』と答えた。実は、真の理由は李広利の手柄を李陵に奪われたくないからだった。李広利は、漢武帝の寵愛する李夫人の兄であり、皇帝は愛将が大舅子の功を奪うのを避けたかったのだ。李陵は『構いません』と答え、八千人の強弩兵(歩兵)を率いて匈奴王庭(現在のウランバートル付近)を攻撃することになった。

李広利は三万の騎兵を率い、ホウケイの四郡から西域へと、かつてホウケイの遠征路線をたどった。一方、李陵の八千人の歩兵は、敵の注意を引くための陽動部隊としての役割だった。だが、李陵はあまりに強すぎた。歩兵でありながら、砂漠を一千里(約四百キロメートル)も突き進み、匈奴王庭まであと一山というところまで迫ったのだ。

且鞮侯單于は、これが漢軍の主力だと判断し、全国の兵力約八万の騎歩兵を動員して、半日で李陵軍を包囲した。李陵は突撃を試み、戦いながら後退を続けたが、やがて矢筒の矢は尽き、刀の刃もすり減って使えなくなった。こうして、漢朝の国境にある受降城まであと百里(約四十キロメートル)という地点で、降伏を余儀なくされたのだ。

李陵は玉砕を選ばなかった。国への責任は果たした。矢も尽き、刀も使えず、もはや敵を殺すことはできない。そこには、ただ生死の選択しか残されていなかったのだ。

もしトランプがイランへの地上攻撃を命じた場合、李陵ほどの窮地には陥らないかもしれないが、米軍がイランの山岳地帯で戦う場合、イラクの平原や砂漠での作戦とは比べものにならないほど不利であり、アメリカの若者たちが甚大な犠牲を強いられるだろう。これもまた、結局は裏面の問題に戻る。期中選挙への影響は、さらに大きくなるだろう。

アメリカの戦略シンクタンクの専門家は警告する。「忘れないでほしい。在庫の補充には数年かかるのだ」。これは戦略的な考慮だが、票の観点からは、トランプ政権が最も急いで補充すべきは弾薬庫ではなく、アメリカ国民の財布と冷蔵庫である。結局のところ、これもまた裏面の問題なのである。

*著者はコラムニスト。

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