2023年8月9日、日本長崎市は毎年恒例の原子彈爆炸和平紀念典禮を平和公園で開催しました。この式典は原爆犠牲者を追悼し、世界恒久平和を祈念するもので、各国の外交使節や関係者が参列します。
今年、長崎市政府は台湾代表の席を『外交使節団』のエリアではなく、『海外席』と称する別区域に配置しました。これに対して、台湾駐日代表の李逸洋氏は『台湾の国家的地位を意図的に矮小化する措置』と強く抗議し、自身と副代表2名の出席を取りやめました。
李逸洋氏は声明を発表し、「長崎市政府の態度は親中的だ」と批判。昨年は台湾が初めて式典に参加する機会を得たため、平和への決意を世界に示すという意義から『忍辱出席』したと述べました。しかし、今年の席次配置は台湾の主権と尊厳を無視するものであり、これまで日本での活動で経験したことのない扱いだと主張しました。
李氏は、長崎市の決定が中国の『台湾は国家ではなく、中国の一部である』という法的主張を助長するものだと警告。台湾が国際的場面で排除されることは、中国による法律戦の一環だと指摘しました。
一方、長崎市政府は『今年の台湾代表の席は昨年と同じ「海外席」であり、格下げや排除の意図はない』と説明しています。式典の運営上、外交使節団とそれ以外の来賓を区別しているとし、台湾に対する特別な扱いではないと強調しました。
台湾代表団の代わりに、台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長が出席しました。李逸洋氏らの欠席は、台湾側の強い不満と抗議の意思表示と受け止められています。
これに対し、中国駐日本大使館の報道官は記者団に対して、『台湾は国家ではない。国格など存在しない』と明言。国際社会の共通認識として『一つの中国』政策を挙げ、中華人民共和国政府が中国を代表する唯一の合法政府だと強調しました。
報道官はさらに、『台湾当局が国際場面で存在感を示そうと躍起になるのは自不量力であり、自ら恥をかくだけだ』と批判。国連が台湾を『中国台湾省』と表記していることも指摘し、台湾の国際的立場の限界を強調しました。
この出来事は、台湾の国際空間を巡る中国の圧力と、台湾の主権主張が衝突する構図を改めて浮き彫りにしています。日本における地方自治体の対応が、国際政治の駆け引きの場となる可能性を示しており、今後の外交的配慮が問われます。
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- 出典:PR Times
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