旅行の魅力は高級レストランだけにあるわけではありません。むしろ、街中の路地裏にひっそりと佇む地元の味こそが、その街の真の顔を表しているのです。英国の雑誌『Time Out』はこのほど、「2026年世界で最も優れた屋台料理都市」ランキングを発表しました。この調査は、世界中から2万4000人を対象に実施され、屋台料理の品質、価格の手頃さ、そして全体的な飲食体験を評価基準としています。その結果、台湾・台北は象徴的な夜市文化により見事に世界第3位を獲得しましたが、頂点に立ったのはベトナムのホーチミン市でした。
世界で最も優れた屋台料理都市 TOP 10 ランキング
『Time Out』の調査結果によると、トップ10に選ばれた都市とその支持率は以下の通りです。
- 1位:ベトナム ホーチミン市(支持率 63%) - 2位:マレーシア クアラルンプール(支持率 62%) - 3位(同率):台湾 台北/インドネシア ジャカルタ(支持率 59%) - 5位(同率):メキシコ メキシコシティ/フィリピン マニラ(支持率 58%) - 7位:ベトナム ハノイ(支持率 57%) - 8位(同率):南アフリカ ヨハネスブルグ/タイ バンコク(支持率 56%) - 10位:インド ムンバイ(支持率 55%)
上位5都市とその地元グルメの注目ポイント
### 1. 頂点:ベトナム・ホーチミン市(支持率 63%)
ホーチミン市にはミシュラン星付きレストランも多数ありますが、世界中の美食家たちの心を掴んでいるのは、やはり路地裏の庶民的な料理です。街角の小さなプラスチック製の椅子に座って、熱々のフォーをすする。あるいは、外はサクッと中はふわっとしたベトナム風フランスパンを味わう。こうした体験こそが、この街の原点に迫る飲食文化なのです。
実際にネットユーザーの評価を収集すると、「絶対に試すべきはフォー、フランスパン、シーフード、ベトナムコーヒー」「マッサージも必須!」「第3郡の古い洋館カフェや地元民しか行かない本屋通りは、観光客の多い場所を避けられるので写真映え抜群」「ベトナム風豚の骨ごはんは絶品!それにアイスコーヒーを合わせると、この組み合わせはまさに無敵」「塩卵コーヒー、エビ入り卵焼きといった個性派スナックもぜひ」などと高評価が並びます。
また、「服飾店で服やジャケット、パンツを3点で1000円ちょっとで買える」「昼間はひたすらショッピングとインスタ映えスポット巡り。肩こりがひどくなるので、疲れたらベトナム式帝王ヘッドスパでリフレッシュ」「ホーチミン旅行のコツは、お腹をパンパンにして、荷物をギチギチにすること」「市場で買い物するときは値切りを忘れずに。3割まで下げても問題ない」など、食以外の楽しみも充実していることがわかります。
### 2. 準優勝:マレーシア・クアラルンプール(支持率 62%)
クアラルンプールの代表的な屋台グルメスポットといえば、「アローストリート」(Jalan Alor)の夜間屋台群です。この通りはまるで巨大な屋外フードマーケットのようで、炭火で香ばしく焼かれるサテ、その場で焼く魚、チャーハン風のクイティアオなどが並び、多くの外国人観光客が訪れます。
### 3. 準々優勝:台湾・台北 & インドネシア・ジャカルタ(支持率 59%)
#### 台湾・台北:
国際的にも高い評価を受ける「夜市文化」が高得点につながりました。士林夜市などの人気スポットでは、オイスター焼き(蚵仔煎)や臭豆腐といった台湾ならではの屋台料理を一度に味わえます。『Time Out』は特に、台北の夜市は単なる飲食の場ではなく、地元の生活文化そのものだと指摘しています。にぎやかな屋台、街中に漂う香り、地元の人々と一緒に行列に並ぶ体験――これらすべてが、旅行者にとって深い印象を残す体験となっているのです。
#### インドネシア・ジャカルタ:
にぎやかな路地裏の屋台で知られるジャカルタ。地元の人々の日常的な料理であるナシゴレン(インドネシア風チャーハン)やピーナッツソースの野菜サラダ(ゴレンダン)などの庶民的料理が、旅行者に人気です。
### 5. 第5位:メキシコ・メキシコシティ(支持率 58%)
メキシコシティは独自の屋台タコスで知られています。特に、屋台の職人が回転式のロースト肉からその場でスライスして挟む「タコス・アラ・パストル」(牧羊人風タコス)は、地元を代表する食文化の一つとされています。
現代の旅行者にとって、地元の市場や夜市、路地裏の屋台を歩き、手ごろな価格のスナックを味わいながらその土地の生活を感じ取ることは、都市の競争力の重要な要素となっています。台北の夜市が再び世界の舞台で注目されたことは、台湾の庶民グルメが持つ独自の魅力が、今もなお世界中で輝き続けている証です。
出典:『Time Out』 担当編集者/李伊晴
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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