国民党委員で嘉義県党部主委を兼任していた王育敏が、今年の九合一選挙の投票日まで百日を切ったタイミングで主委辞任を申請し、これを党本部が承認したことが話題となっている。藍営の地元からは、選挙戦直前の幹部交代が士気に悪影響を及ぼすのではないかとの懸念が示されている。

国民党組織発展委員会の李哲華主委は12日、王育敏の辞任が承認された背景について説明した。江啓臣台中市長候補が、王育敏を自身の選挙対策本部の執行総幹事に起用したい意向を示しており、嘉義県党部における町村長や県議会議員などの候補者指名作業が一通り終了したことを踏まえ、党本部としてやむを得ず辞任を了承したという。

李哲華によると、江啓臣は6月初めから党本部に対し、王育敏の「借将」(一時的な人材の貸与)を要請していたが、当時は嘉義県の候補者指名プロセスが完了していなかったため、党本部はこれを認めなかった。しかし、その後も江啓臣が繰り返し王育敏の戦略的価値を強調したため、嘉義県の指名作業が終了した現時点で辞任を認める判断に至ったという。

王育敏は2022年の嘉義県知事選挙で国民党から公認を受け出馬し、惜敗したものの得票は堅調で、地元での評価も高かった。国民党前主席の朱立倫は、王育敏が嘉義県に根を下ろし、再挑戦できるよう、今年も3度目の比例代表立委に指名した。

しかし、今年の嘉義県知事選挙では、野党連合(在野大聯盟)の枠組みの中で、朴子市長の吳品叡が統一候補として擁立された。江啓臣は8月1日に台中市長選挙対策本部の発足を発表した際、すでに王育敏を副代表に任命しており、今回の辞任を経て執行総幹事に昇格する見通しだ。

李哲華は、王育敏が主委在任中に「在野大連合」の推進に尽力した功績を評価し、今後も吳品叡候補の選挙活動に積極的に参加していくと強調した。

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