慈済基金会は近日、10億円を超える資金が詐欺被害に遭ったとの報道が相次ぎ、事件は瞬く間に政界の新たな攻防の焦点となった。民進党台北市長候補の沈伯洋氏、新竹市長候補の荘競程氏、南投県長候補の温世政氏が次々とワクチン問題に言及し、緑営内では、この話題が市民に政府の防疫政策を再評価させ、台北、新竹、南投の選情に前向きな影響を与えると期待されている。

これに対し、時事評論員で「歴史哥」として知られる李易修氏は、番組『大ニュース大爆卦』で、「緑営が陳時中氏とワクチン問題を再び操作しようとしても、逆効果になる可能性が高い」と断言。かえって市民が過去の防疫政策に対する否定的記憶を思い出す結果になるだろうと警告した。

慈済の10億円超の詐欺事件は拡大の一途をたどっており、民進党陣営はこれを選挙戦の戦場に転用している。沈伯洋氏、荘競程氏、温世政氏らは、当時の政府がワクチン調達経路を厳しく管理していたことの必要性を強調。一部の緑営関係者は、この話題が前衛生福利部長の陳時中氏や政府防疫チームへの理解を促し、対立陣営を打撃を与え、台北、新竹、南投の選情に追い風をもたらすと評価している。

しかし李易修氏は、緑営がこの話題を再び取り上げることで得点できるかは疑問だと指摘。むしろ2028年の大統領選挙まで影響が及ぶ可能性があると警告した。民進党は、陳時中氏のパンデミック期間中の評価を過小評価している可能性がある。2022年の台北市長選挙の「三つ巴」構図を振り返ると、蒋万安氏が最終的に勝利したことは、陳時中氏がパンデミック初期には高い人気を誇っていたものの、防疫政策やワクチン調達をめぐる攻防が進むにつれ、多くの有権者の評価はすでに固定化されていることを示している。

李易修氏は、ネット上には当時の発言や報道、映像記録が完全に保存されており、民進党が現在の話題だけで既存の印象を変えるのは極めて難しいと指摘した。また、「詐欺に遭った」と「ワクチンを確実に入手できたか」は本質的に異なる問題であり、混同すべきではないと批判。もし当時、政府がワクチン調達を統括するより整った仕組みを構築していれば、民間団体が独自にルートを探るリスク、ひいては詐欺被害を減らせた可能性があると述べた。

さらに李易修氏は、「民進党は今や温層すら守れない」と厳しい見方を示した。今後の選挙結果を左右する鍵は、民進党がワクチン話題をどうリフレームするかではなく、国民党と台湾民众党が主要選挙区で候補者調整と統合をどこまで進めるかにあると分析。藍と白の両党がキーディストリクトで共通の候補者を擁立できれば、緑営の選情はさらに厳しい圧力を受けることになると強調した。

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  • 出典:PR Times
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