2026年の県市長選挙まであと3か月余り。各陣営の候補者の攻防が次第に表面化している。注目される高雄の選挙情勢について、民進党主席を兼ねる総統・賴清徳は12日、高雄での行動中常会で、同党候補で立法委員の賴瑞隆を支援した際、「賴瑞隆が相手に1ポイント未満しか勝っていない」という話はすべて偽情報だと述べた。

これに対し、医師の沈政男は13日、フェイスブックで「賴清徳は民調を理解していない。中国が台湾選挙に介入していると主張するのは、大統領としての責任を放棄している」と批判。さらに、「賴瑞隆こそ民進党創立30年で最も弱い六都首長候補だ」と断じた。

賴瑞隆と柯志恩の民調が拮抗? 賴清徳の見解は?

民進党は12日、高雄展覧館で行動中常会を開催。賴清徳は全中常委を率いて賴瑞隆を支援した。賴清徳は、最近のメディア報道で、中国共産党が2026年の北戴河会議で、台湾の年末選挙においていわゆる『中国愛国勢力』の当選を支援すると決定したと報じられていると指摘。その影響で、高雄は大きな圧力を受けており、「賴瑞隆が相手に1%未満しかリードしていない」という偽民調や「賴瑞隆では大局を支えきれない」という偽情報がすでに流布していると述べた。今後さらにさまざまな誤情報や偽情報が出てくる可能性があるとして、高雄の党職員が団結して勝利を収めるよう呼びかけた。

これに対し、国民党の高雄市長候補・柯志恩は、賴清徳が証拠を持っているなら法的措置を取るべきだと呼びかけた。影射による選挙戦を展開すべきではないと述べた。また、「嫌いな民調があれば『偽情報』と呼び、嫌いな候補者があれば『赤色』とレッテルを貼るのは、民主主義の防衛ではない」と批判した。

柯志恩(写真)は、賴清徳が中国介入の証拠を持っているなら、法的措置を取るべきだと述べた。(資料写真、徐炳文撮影)

中国が高雄選挙に介入? 沈政男の見解は?

沈政男は、「北戴河会議」というのは、賴清徳が自らで演出したデマだと断言した。また、賴瑞隆が国民党候補の柯志恩に1ポイント未満しかリードしていないという民調は、2026年6月に柯志恩が『TVBS』に依頼して実施したものだと指摘。賴清徳が党利党略のためにこれを『偽民調』と称するのは、「党政媒網四合一」と呼ばれるグリーンモンスターの悪行であり、大規模な罷免運動がすでにその結果を示していると批判した。

彼は、『エコノミスト』が「台湾の民主主義が誘拐されている」とする特集記事を発表したことを引用。その中で、大規模な罷免運動が台湾社会に深刻な亀裂をもたらしており、その主犯は賴清徳だと明記していると述べた。

沈政男は、複数のメディアの調査を引用し、高雄市長候補の藍緑間の差は大きくなく、互いにリードしていると指摘。これらすべてが偽民調だとでもいうのかと反問した。実際、これらのうちのいくつかは2022年の高雄市長選挙の情勢を最も正確に予測していたと述べた。

さらに、高雄の多くの藍営支持者は民調の電話を受けたくない、あるいは適当な回答をするため、調査機関の結果が偏っている可能性があると指摘。また、ネット調査のサンプリング方式によっては、賴瑞隆が20~30ポイントもリードする結果が出ることもあると説明した。賴清徳は民調の読み方さえ理解していないのに、どうやって国を治められるのかと批判した。彼は、民進党は過去10年間、「選挙ではでたらめを言い、政権運営では無策」という二つの手法に頼ってきたと述べた。

文末で、彼は「なぜ賴瑞隆が柯志恩に追い詰められているのか? 民進党の高雄人材が一代ごとに劣化しており、賴瑞隆こそ30年間で最も弱い。まさに『扶不起の阿斗』だ」と述べた。

柯志恩と賴瑞隆の高雄激戦を振り返る:TVBSの6月民調

2026年6月4日、『TVBS』の高雄市長選に関する民調では、賴瑞隆が40.3%の支持を得て、柯志恩(39.7%)を0.6ポイントリードしているとされた。そのほか、19.9%の有権者がまだ支持候補を決めていないと回答した。

この調査はTVBS民意調査センターが実施し、コンピュータ支援電話調査システム(CATI)を用いて市内電話番号のランダムダイヤル(RDD)で行われた。調査期間は2025年5月27日から6月2日の夜間、および5月30日の午後。高雄市に住民票を持つ20歳以上の市民1,207人へのインタビューに成功した。

95%の信頼水準において、サンプリング誤差は±2.8ポイント以内。元データは内政部が2025年末に発表した高雄市の人口構成に基づき、性別、年齢、地域、学歴で加重処理されている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
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