Googleは本日(13日)、台湾で新型スマートフォン『Pixel 11』シリーズを発表した。同日、Pixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、そして折りたたみ端末のPixel 11 Pro Foldの4機種を一挙にリリースした。全シリーズは、Googleが独自開発した最新SoC『Tensor G6』を搭載しており、AIアシスタント『Gemini Intelligence』がOSレベルで深く統合されている。
従来の生成AIはユーザーの指示を待つ形が主流だったが、今回のPixelシリーズでは、ユーザーの操作を最小限に抑え、状況に応じて能動的に支援する「Do more for you with less from you」というコンセプトを掲げている。たとえば、友人と空港の送迎についてメッセージでやり取りしている際、関連アプリの権限を許可すれば、システムが自動的にフライト情報を抽出し、適切な返信文の作成を提案できる。
また、音声入力機能も進化し、自然な話し言葉を理解し、「えーっと」などの不要な語を自動で除去。途中で言い直した内容も正確に認識し、整理されたテキストを生成する。動画・音声のリアルタイム翻訳、カメラ内でのサークル検索、HiLightによるライト通知なども新搭載。HiLightは、背面のカメラ周囲に配置されたカラーライトで、Geminiとのやり取り中にAIが「聴いている」「考えている」「応答中」の状態を視覚的に知らせてくれる。また、重要な連絡先に色を割り当てることで、画面を見ずに着信を識別できる。
AI処理の場所について、Googleハードウェアエンジニアリング副社長の彭昱鈞(Peng Yu-chun)は『端末側かクラウドかではなく、ユーザー体験のシームレスさが最も重要』と強調。Tensor G6には強力なTPUが内蔵され、端末内AI処理も可能だが、必要に応じてクラウド連携も行い、最適な処理を実現するフルスタックアプローチを採用している。
セキュリティ面では、Titan M3セキュリティチップを搭載し、量子コンピュータによる将来の攻撃に備えた「ポスト量子暗号」技術を導入。AIがますます個人情報を扱うようになる中、端末自体の防御力を強化している。
カメラ性能も大幅に強化された。新機能『ワンクリックキャプチャ』は、短時間で多数のフレームを撮影し、AIが最も自然な瞬間(笑顔、ろうそくを吹き消す瞬間など)を自動選択。ユーザーの許可を得て、水平補正や手ブレ補正も行える。
Pixel 11 Proシリーズは、Tensor G6と生成モデルを活用し、最大120倍のプロフェッショナルズームを実現。TPUの処理能力は前世代比で50%向上し、夜間撮影の速度は最大4.5倍高速化された。センサーとソフトウェアの再設計により、低光量環境でも高品質な写真が撮影可能になった。
価格は、Pixel 11が29,990元(約11万円)から、Pixel 11 Proが36,990元から、Pixel 11 Pro XLが42,990元から。Pixel 11 Pro Foldは60,990元からで、256GB、512GBに加え、Googleストア限定の1TBモデルも提供される。
折りたたみモデルのPixel 11 Pro Foldは、前モデル比で約10%軽量化。背面にはガラスファイバー複合素材、無歯車式ヒンジ、外側ディスプレイにはガラスセラミックを採用し、耐久性は前モデルの3倍に向上したとGoogleは発表している。
今年はGoogle台湾設立20周年。ハードウェア担当副社長の彭氏は『Pixelは単なるスマートフォンではなく、チップ、ハードウェア、ソフトウェア、AI、クラウドを統合したフルスタック体験』と語り、ユーザーが技術の複雑さを感じることなく、よりスマートな生活を実現できる端末を目指している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:新製品
- 製品・サービス:Pixel 11 / Pixel 11 Pro