近年、中国の古装ドラマ市場は「95年生まれ」の男性俳優たちがほぼ支配している。『雀骨』の侯明昊、『この一秒、過火』の張凌赫、『野犬の骨』の宋威龍、『百花殺』の何與に加え、呉磊、王鶴棣、丁禹兮といった人気俳優も多数存在する。新ドラマの放送ごとに、演技力、ビジュアル、そして台詞がネットユーザーの議論の的となる。

特に「原声台詞」は、視聴者が俳優の基本演技力を評価する重要な指標の一つとなっている。最近、中国のネット上で95年生まれの俳優たちが主演した古装ドラマの「原声台詞使用率」がまとめられた。作品数と原声を使用した作品数から算出され、最高で100%に達している。

注目すべきは、張凌赫が近年『寧安如夢』『雲之羽』『逐玉』などの古装作品で人気が急上昇しているにもかかわらず、原声使用率は37.5%で第4位にとどまっていることだ。侯明昊は66.6%で第3位となった。一方、トップは田嘉瑞と張新成の2人100%の原声使用率で並び、このランキングで最も目立つ存在となった。

【陸劇95年生まれ男優「原声台詞使用率」TOP10】

第10位:陳哲遠(16.6%)——『一笑随歌』で明瞭で磁性のある台詞

陳哲遠は16.6%の原声使用率で第10位にランクイン。現在までに主演した古装ドラマは6作品だが、そのうち『一笑随歌』のみが自身の声を使用している。多くの視聴者は陳哲遠をアイドル系俳優と分類しがちだが、実際の台詞力は決して低くない。特に現代劇では原声使用が一般的だ。

『一笑随歌』では、陳哲遠の原声が多くの視聴者の注目を集めた。発音が明瞭で、声の安定性も高く、話すスピードも速すぎず、字幕を見なくても台詞が聞き取りやすい。また、彼の声質も強みの一つだ。磁性があり、低めだが重すぎず、古装キャラクターとの相性が良い。そのため、ネットユーザーの中には、陳哲遠の声はラジオドラマや声優業にも適していると指摘する声もある。しかし、全体の比率としては6作品中1作品のみの原声使用のため、最終的な比率は16.6%となった。

第9位:宋威龍(16.6%)——『君子盟』で低音ボイスが好評も咬字は過去に批判、『驕陽似我』では評価向上

宋威龍も16.6%で第9位。主演した古装ドラマは現時点で6作品で、そのうち原声を使用したのは『君子盟』のみ。

宋威龍の原声はネット上で常に話題になる。最大の特徴は低く磁性のある声で、声質自体は非常に魅力的だ。しかし一方で、過去には台詞の咬字が問題視されたことも。特に早口の場面では音節が混ざり、台詞が不明瞭になる傾向があった。『家族になることの意味』では、張新成や譚松韻との共演シーンが多く、台詞力の比較で宋威龍の弱点が際立った。

しかし近年では台詞力に進歩が見られ、『野犬の骨』『驕陽似我』などの作品では、以前のような聞き取りづらさは改善されている。そのため、16.6%という比率は高くないが、今後の原声使用の増加が期待される。

第8位:王鶴棣(20%)——『大奉打更人』で本音に挑戦

王鶴棣は20%の原声使用率で第8位。主演した古装ドラマは5作品で、そのうち『大奉打更人』で原声を使用した。

王鶴棣の原声問題は宋威龍とは異なり、主に訛りが話題になる。四川・重慶地方の訛りがあり、ブレイク作『蒼蘭訣』では吹き替えが使用されたため、彼の本音はあまり知られていなかった。

しかし『大奉打更人』では、古装代表作で初めて本音を多用し、台詞力が直接検証された。一部の視聴者は、発音やリズム、感情表現に努力が感じられると評価。一方で、訛りや台詞の強弱はまだ改善の余地があると指摘する声も。

とはいえ、吹き替えから本音へ移行することは、俳優としての基本力への挑戦。王鶴棣が今後も原声作品を増やしていく姿勢は、多くの視聴者に期待されている。

第7位:丁禹兮(22.2%)——9作品中2作品で原声、ネットユーザーは「なぜこの声を使わない?」と疑問

丁禹兮は22.2%で第7位。主演した古装ドラマは9作品で、そのうち『七時吉祥』と『大理寺少卿遊』の2作品で原声を使用。

実は丁禹兮の台詞力は高い評価を受けている。『月光変奏曲』などの現代劇では原声を多用し、声は落ち着いており、感情も豊かで、発音も明瞭。感情の強い場面でも、音を飲み込むことなく、安定した表現ができる。

むしろ視聴者が疑問に思うのは、古装ドラマで吹き替えを使う比率が高いことだ。多くのファンが花絮で丁禹兮の本音を聞いて、「原声がとても良いのに、なぜ吹き替えを使うのか?」と疑問を呈している。特に『七時吉祥』では、原声が印象的だった。

現時点では22.2%だが、今後古装作品で原声使用が増えれば、順位はさらに上昇する可能性がある。

第6位:陳星旭(33.3%)——3作品中1作品で原声、『星落凝成糖』で低音が逆に特徴に

陳星旭は33.3%の原声使用率で第6位。主演した古装ドラマは3作品で、そのうち『星落凝成糖』で原声を使用。

多くの視聴者は陳星旭を『東宮』で知っているが、この作品では吹き替えが使用されていた。2023年の『星落凝成糖』で初めて大規模に本音を披露し、話題となった。

興味深いことに、台詞そのものに対する否定的評価は少ない。発音は明瞭で、声量も十分。リズム感もあり、基本的な台詞力は非常にしっかりしている。

問題はむしろ声質そのものにある。陳星旭の声は低く、厚みがあり、成熟した正義感あふれる印象を与える。これは歴史ドラマや刑事ドラマには適しているが、仙侠ドラマでは「仙気」が足りないと感じる視聴者もいる。つまり、問題は台詞力ではなく、声の特徴と役柄のマッチングにある。

第5位:曾舜晞(36.3%)——11作品中4作品で原声、『月鱗綺紀』では非科班出身ながら安定した台詞力

曾舜晞は36.3%で第5位。古装ドラマ主演作は11作品と多く、そのうち『七夜雪』『蓮花樓』『田耕紀』『月鱗綺紀』の4作品で原声を使用。

曾舜晞の原声は全体的に好評だ。発音が明瞭で、声量も安定。台詞を読むだけではなく、感情に応じてトーンを変えることができる。これは古装ドラマにおいて非常に重要だ。古装台詞はリズムや間、トーンが現代劇より厳しく求められるため、感情が伝わらないとキャラが平板になる。

『蓮花樓』や『田耕紀』では、感情の起伏に応じた声の使い分けが見られる。また、曾舜晞は広東語も話せる。『使徒行者3』では広東語の原声も披露し、評価された。科班出身ではないが、同年代の俳優を上回る台詞力を持っている。

第4位:張凌赫(37.5%)——8作品中3作品で原声、『逐玉』でブレイクも吹き替え使用

張凌赫は37.5%の原声使用率で第4位。主演した古装ドラマは8作品で、『寧安如夢』『雲之羽』『四海重明』で原声を使用。

注目すべきは、2026年に張凌赫の人気をさらに押し上げた『逐玉』が、実は吹き替えを使用していたことだ。

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  • 出典:PR Times
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