2026年の県市長選挙まであと3か月余り。『新台灣國策智庫』は17日、最新の台中市長選挙情勢に関する世論調査を発表した。国民党の立法院副院長である江啟臣氏は42.8%の支持率で、民進党の対立候補である立委の何欣純氏を約6.7ポイントリードしている。一方、今後の勝敗を予想する「看好度」では、江啟臣氏が48.2%、何欣純氏が23.6%と、24.6ポイントの差が開いている。未回答は28.2%だ。

また、人物としての魅力を測る「欣賞度」では、江啟臣氏が46.8%が「欣賞する」と回答し、25.2%が「欣賞しない」と答えた。何欣純氏は40%が「欣賞する」、21.8%が「欣賞しない」と回答している。

精神科医の沈政男氏は18日、自身のフェイスブックで「何欣純が追いついてきたのは本当だ。江啟臣は落選しても立委に戻らないと約束すべきだ」と題して投稿。江啟臣氏はより慎重になるべきだと指摘した。

台中市は過去、台湾の大統領選挙の「先行指標」とされる「スイングエリア」であり、今回の市長選挙も注目されている。新台灣國策智庫が17日に発表した調査結果は以下の通り。

支持度:江啟臣42.8%、何欣純36.1%。差は6.7ポイント21.1%は明確な回答を示さなかった。

看好度:江啟臣48.2%、何欣純23.6%。差は24.6ポイント28.2%が無回答。

沈政男氏は、両候補の支持率差が一桁台にまで縮まった背景について分析。政党支持層の構造を見ると、依然として「藍白」(国民党+民眾黨)が「綠」(民進党)をやや上回っており、不自然な偏りは見られない。また、大統領の賴清德氏の施政満足度が4割未満という結果も、この調査が「偏りのない中立的なもの」であることを示していると評価した。

さらに、今回の調査は数か月前に他のメディアが実施した民調と、質問形式や実施機関が類似しており、「機関効果」(調査機関によるバイアス)を排除できると指摘。では、なぜ何欣純氏の支持率が急上昇したのか?

沈政男氏は、その主因として「致癌油事件」への対応に対する不満を挙げた。調査では、台中市民の51%がこの事件の対応に不満を示しており、これが何欣純氏の追い上げを後押ししている可能性があるという。一方で、国民党主席の鄭麗文氏の影響は比較的小さいと分析した。

沈氏はさらに、「江啟臣氏と何欣純氏の選挙情勢の差は、ここ3か月約10ポイント縮小した。最も有力な原因は致癌油事件だ」と指摘。しかし、「江啟臣氏の当選は問題ない」とも述べた。理由として、第一に基本盤である「藍白」の支持が依然大きいこと。第二に、江啟臣氏の個人資質や政見の規模感が、何欣純氏を上回っていると評価した。

記事の最後で沈氏は、「江啟臣氏はもっと注意すべきだ。落選しても立法院に戻らないと約束すべきだ。これにより、何欣純氏も同じ約束を迫られるだろう。2026年の選挙で勝つだけでなく、2028年の大統領選にもつながる一石二鳥の戦略になる」と提言した。

また、今回の調査では現職への評価も行われた。江啟臣氏の「立法院副院長」としての職務満足度は45.5%が「満足」、26.6%が「不満足」。何欣純氏の「立委」としての満足度は43.3%が「満足」、19.7%が「不満足」となった。

台中市長の盧秀燕氏の市政評価については、53.9%が「満足」、36.5%が「不満足」、9.6%が無回答。また、盧秀燕氏と民進党籍の前市長・林佳龍氏の市政発展を比較した場合、45.5%が「盧秀燕の方が良い」と回答し、34.5%が「林佳龍の方が良い」と答えた。

調査は新台灣國策智庫が実施。資金提供は凱達格蘭基金會。対象は台中市に住民登録があり、20歳以上の市民。調査期間は2026年8月11日から13日の夜間。市内電話による層別比例無作為抽出法で実施され、有効回答数は1159件95%の信頼水準において、サンプリング誤差は±2.88%。住民登録地、性別、年齢、学歴に基づいて加重処理が行われた。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査