18日、米国株式市場は国債売却の圧力に直面し、主要3指数が下落。特にフィラデルフィア半導体指数は4.98%も下げた。
AI産業の資金需要が膨大であり、企業による社債発行が政府債市場を圧迫している。その結果、企業の資金調達コストが上昇しており、これが直接的に株価に悪影響を与えている。
ダウ工業平均、S&P500、ナスダック総合指数はそれぞれ0.22%、0.69%、1.33%下落した。一方、フィラデルフィア半導体指数は4.98%の大幅下落となった。
● テクノロジー株に潜む巨額の隠れ費用
AIチップ関連銘柄が軒並み下落した。メモリーメーカーのサンディスク(SanDisk)、マイクロン(Micron)、SKハイニックス(SK Hynix)のADRは、それぞれ9.01%、7.02%、9.20%も下落した。
企業の資金調達コストの上昇に加え、AI企業の隠れた費用が市場予想を大きく上回っていることが明らかになり、先進チップメーカーの株価が下押しされている。
インテル(Intel)は6.58%下落、TSMCのADRは4.07%下落、NVIDIAは2.34%下落、AMDは4.27%下落した。
ウォールストリートジャーナルは16日、Googleの親会社Alphabet、Facebookの親会社Meta、Amazon、Microsoftなど9つのテック企業が、貸借対照表に計上されていない将来のデータセンター建設費用として3兆ドルもの支出を見込んでいると報じた。これは投資家にとって重大な潜在的負担となる可能性がある。
Metaの株価は引き続き圧力を受けており、18日は4.42%下落。AmazonとAlphabetはそれぞれ0.71%、0.05%下落した。一方、Microsoftは0.27%の小幅上昇にとどまった。
● 社債が国債市場を圧迫、利回りは高止まり
17日、30年物、20年物、10年物米国債利回りは一時歴史的高水準に達した。米イラン間の軍事的緊張、インフレの持続、財政赤字の拡大などを背景に、再び国債の売却が進んだ。
国債利回りの上昇は、企業や個人の借入コストを押し上げ、投資や消費意欲を抑制する。これは長期的な経済見通しにも悪影響を与える。
18日午前、米国30年物長期債利回りは最大で5.337%まで上昇したが、午後には上昇ペースが緩んだ。それでも、長期金利は依然として5.3%前後で推移している。
国債価格の下落には、市場構造上の要因もある。Alphabet、Meta、SpaceX、AMD、NVIDIAなどのAI関連ソフトウェア・ハードウェア企業が、事業拡大に伴い多額の社債を発行しており、その規模が政府債市場を圧迫しているのである。
米国だけでなく、日本やドイツでも国債の空売りが活発化しており、利回り上昇の圧力が強まっている。
Alphabet、Meta、NVIDIAの社債利回りは最近、それぞれ約6.4%、7.5%、5.6%に達しており、政府債を上回るリターンを提供している。これらのテック企業の収益見通しが依然明るいため、投資家はリスクの高い社債へと資金をシフトしている状況だ。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース
- 関連組織:SanDisk / Micron / SK Hynix
- 製品・サービス:AIチップ / データセンター