炎炎夏日、帰宅後の第一歩は冷氣のスイッチ。でも、どう使えば快適で節電できるのか? 台電は、多くの人が「弱風」にすると省電になると思っているが、実は逆効果であると指摘している。また、短時間の外出時も、すぐに冷氣を切る必要はなく、30分以内なら運転を維持するのが得策だ。
台電は18日、経済部で「夏季節電7大誤解を解消」と題する記者会見を開催。ネット上で広がる冷氣の節電法について解説した。台電によると、夏季の冷氣は家庭の電力消費の大きな割合を占めており、電気代を下げるには高温に耐えるだけでなく、正しい使い方が鍵となる。
冷氣の温度は26~28度に設定し、電風扇や循環扇と組み合わせて空気の流れを良くすること。また、2~3週間に1回はフィルターを清掃し、ほこりや繊維が詰まって冷房効率が下がらないよう注意が必要だ。
冷氣の「弱風」は省電にならない
多くの人が省電のために、冷氣の風量を「弱風」に設定しているが、台電はこれを「よくある誤解」としている。風量が小さくなると、室内機を通る空気量も減り、設定温度に達するまでに時間がかかり、圧縮機の運転負担が増える可能性があるためだ。
そのため、冷氣を起動後は「自動モード」を優先するのが良い。暑い午後に帰宅して冷えないと感じても、すぐに温度を下げず、まずは風量を「強風」に変えるのがおすすめ。空気の流れを増やすことで体感温度が下がり、温度を下げるよりも節電につながる。
夜間の就寝時は、省電のためにタイマーを設定する人も多いが、真夜中に暑くて目が覚めることも。一方で、一晩中同じ温度にすると、後半で寒く感じる場合もある。こうした場合は、冷氣の「快眠モード」を活用するのが良い。就寝後に設定温度を1~2度徐々に上げることで、快適さを保ちつつ無駄な消費電力を抑えることができる。
短時間外出時は冷氣を切るべきか?
「短時間外出時に冷氣を切るべきか」という疑問もよくある。台電は、変頻式冷氣は常に運転しているからといって必ずしも省電になるわけではないが、頻繁にオンオフするのも最適ではないと説明する。外出時間が30分以内なら、冷氣を切らずに運転を続けることを検討すると良い。長時間外出の場合は、やはり冷氣を切ることを推奨している。
冷氣と循環扇の組み合わせは夏の定番だが、循環扇の設置位置にもコツがある。台電は、循環扇を冷氣の吹き出し口の下に置き、部屋の中央に向かって45度ほど上向きに角度を調整することで、室内の空気循環を促進し、冷たい空気が均等に広がると助言している。
また、台湾の夏は湿気が多いことから、冷氣の「除湿モード」を使う人も多い。しかし、台電は、単に湿度を下げたいだけなら、除湿機の方が消費電力が低く、省電になると注意喚起している。冷氣の除湿モードは圧縮機が高負荷で長時間運転するため、除湿機に比べて効率が悪い。
「冷氣が冷えない=電圧が不安定?」というネット上の噂についても、台電は否定している。電圧に問題があれば、そもそも冷氣が起動しない。正常に起動・運転できているなら、電圧は問題ない範囲内にあるということだ。
冷えない場合は、まず自宅でできる対処法から試すべき。フィルターの点検・清掃、部屋の広さに合った冷氣容量かどうかの確認を行う。それでも改善しない場合は、メーカーまたは専門業者に相談するべきだ。
台電は、冷氣そのもののエネルギー効率も重要だと強調している。新しく購入する際は、「エネルギー効率等級ラベル」で1級の製品を選ぶべきだ。使用中は、窓やドアをしっかり閉め、フィルターを定期的に清掃し、扇風機で空気を循環させることで、無駄な電力消費を防げる。
台電の統計によると、2025年には住宅ユーザーの節電量が18億度に達し、約50万世帯の年間使用量に相当し、84万トンのCO2排出削減につながる見込みだ。
一般家庭が夏に電気代を節約するには、「冷氣を減らす」だけが方法ではない。風量を弱くしすぎず、26~28度で運用し、短時間の外出時は頻繁にスイッチを切らず、2~3週間に1回フィルターを清掃する。こうした日常の使い方を見直すだけで、無駄な電力消費を減らせる。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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