僑務委員会委員長の徐佳青が、子女を東沙島に登島させた問題で、わずか10万円の罰金で済ませたことが発覚。在任中、頻繁に海外出張を繰り返し、2020年から2023年にかけて47回、526日間で公費約2383万円を支出。これに対し、徐は30ページの報告書を提出したが、内容は空虚で、観光行程を隠蔽しているとの批判が高まっている。

徐佳青が提出した30ページの報告書では、7カ国を訪問し、26日間で10カ所を巡り、休日は一切なかったと主張している。彼女は態度を強硬にし、過去の委員長・蒋孝厳の報告書形式を比較対象に挙げ、立法院議員からの質問ではないとして、批判に応じないと表明した。また、一部のメディアが「観光行程」と指摘する内容を「意図的な中傷」と反論している。

しかし、この出張の主な目的が「僑社外交の深化」や「海外華語文センターの設立推進」であるならば、その進捗はどこにあるのか。アメリカ国務省との協力や日本での新規拠点開設といった具体的な成果が示されていない。徐佳青は、公開されているのは「要約版」の5ページに過ぎず、詳細は機密であると説明しているが、問題は報告の「ページ数」ではなく、「内容の質」と「実績」である。

30ページの報告書で5ページの簡易版を補完するという説明が、なぜ基本的な考察の感想や提言が乏しいのか、また、莫大な公費に見合う成果があるのかを説明できるだろうか。彼女が「機密」として詳細を隠す姿勢は、むしろ内容が空虚で成果が限定的であることを裏付けている。

映画鑑賞やスイーツの試食といった行程が「対外交流業務」に含まれるというなら、なぜそれらを報告書に明記できないのか。これらの行程を公務外と認めないまま、報告から除外する姿勢は、考察行程に多くの観光的要素が含まれていたことを事実上認めているに等しい。

この30ページの報告書は、量で質を補おうとしていないか。また、「機密」という理由で監視を回避していないか。徐佳青が引き起こした最大の論点は、子女への便宜供与である「東沙島夏令営」から、観光行程の隠蔽まで、一連の行為が公職倫理に反しているという疑念である。彼女の「楽園旅行」は、『公職人員利益衝突回避法』第6条に違反する可能性があり、単に誰が島に上ったかではなく、その出張が本当に公務に必要だったのかを検証すべきである。

行政権力を握りながら「内的な道徳」を欠き、外部の監視機関も「外的拘束」を持たない状況では、子女を守るための便宜が続くのも無理はない。しかし、この権力の乱用劇の核心は、「30ページの報告書に本当に価値があるのか」という一点に集約される。報告の厚さではなく、中身の実質が問われている。

*著者はコラム執筆・取材作家

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