7月に入ってから株式市場は激しく変動し、投資家たちは台湾株が史上最高値を記録する一方で、史上最大の単日下落幅も体験しました。この中で、「不敗の教祖」と呼ばれる財経作家の陳重銘氏は、パッシブ型ETFとして人気の「元大台湾50(0050)」と「凱基台湾TOP50(009816)」を、経理費用、構成銘柄の比重、配息、リバランスのタイミングなど多角的に比較しました。

陳氏は、009816が今年2月に上場してからわずか半年で1837億元の純資産を達成し、前例のないスピードで成長していると指摘。発行価格10元から計算すると、7月21日時点でのリターンは52.5%に達しています。一方、0050は2兆3402億元の規模を持つ「老舗」ですが、009816との比較では「若手」とも言える存在です。果たして長期的に見ても差がつくのか、徹底比較していきます。

まず、経理費用について。これは投資家が負担する内部コストであり、低いほど有利です。009816は固定で0.07%、0050は規模拡大に伴い低下し、現在は0.0692%。わずか0.0008%の差ですが、100万元を投資した場合、年間で8元のコスト差が出ます。

次に、台積電の保有比率。0050は時価総額ベースで構成を決定しているため、台積電の比重が58.47%と非常に高くなっています。一方、金融監督管理委員会(金管会)が単一銘柄の過度な集中を問題視し、ETFの個別銘柄の比重を市場全体の比率以下に抑えるよう規制したため、009816の台積電比率は41.92%と、市場平均に近い水準に抑えられています。

陳氏は、台積電が大きく上昇する局面では0050が有利ですが、AI関連株など多様な銘柄が上昇する局面では、分散投資が進んでいる009816がパフォーマンスを発揮すると分析。これが009816が上場以来、0050をリターン面で安定して上回っている主な理由だと指摘しています。ETFが「一かごの株式」を持つ意味は、まさにリスク分散にあると強調しました。

配息政策についても比較。0050は半年ごとに配息を実施し、配当利回りは高くないものの、現金収入を求める投資家にはメリットがあります。一方、009816は完全に不配息で、現金が必要な場合は売却によって資金を確保する必要があります。

陳氏は、バフェットのボルカー・ハサウェイが不配息であることを例に挙げ、配当は「自分のお金を取り戻すだけ」であり、長期的には複利効果を弱める可能性があると説明。若い時期には不配息で高いリターンを追求し、資産を積み上げ、年を取ってから売却で現金を得るのが理想的だと提言しています。

さらに、リバランスのタイミングにも注目。0050は年4回(3・6・9・12月)で、009816は年4回(2・5・8・11月)で成分株を見直します。009816は0050より1か月早くリバランスするため、「見直しで追加される銘柄を先に買い、0050が後から買うことで価格を押し上げる」形になり、「0050が009816を抬轎(たいかく)している」と陳氏は指摘。0050の規模が009816の12.7倍あるため、逆の影響はほとんどないと分析しています。

陳氏は、0050の「原罪」は規模が大きすぎるため、リバランス時に市場に影響を与えやすい点だとし、新興ETFがその動きに乗じて利益を得ていると指摘。009816の指数設計は、0050の弱点を意識して最適化されていると評価しています。

実際のリターンでも、009816は2月3日上場からの累計リターンが48.49%、0050は44.33%と、半年間で4.16%の差をつけ、短期的には優位性を示しています。長期的な持続性は今後の市場動向にかかっていますが、その設計の巧みさに注目が集まっています。

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  • 出典:PR Times
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