中国文化和旅遊部傘下の中国観光研究院は7月、「2025年中国人海外旅行者満足度トップ10目的地」調査結果を発表した。マカオは高品質な観光サービスと体験により、2年連続で1位に選ばれた。香港は前年の6位から4位に上昇し、サービス水準の改善が評価された。

2025年中国人海外旅行満足度トップ10

中国観光研究院が発表したランキングによると、2025年の中国人海外旅行者満足度トップ10は以下の通り。

- マカオ - ニュージーランド - オーストラリア - 香港 - アルゼンチン - スペイン - シンガポール - イタリア - フランス - イギリス

港・澳の好調な結果

- マカオが2年連続で1位:観光体験が陸客から高い評価を受けている。 - 香港が4位に浮上:前年比2ランクアップ。観光業界はサービス水準の向上を実感している。

香港の訪問者数が大幅に増加、マカオの成功事例を参考にすべきとの声も

往来の利便性向上に伴い、香港の観光データは好調だ。香港観光局の最新統計によると、2025年の前5か月間で訪港者数は累計2298万9794人となり、前年同期比14.1%増加した。そのうち、中国本土からの訪問者は1767万354人で、全体の半数以上を占める。

香港の順位上昇について、『大公報』は観光関係者の意見として、サービス品質の向上は評価できるが、マカオの成功モデルを参考にすべきだと指摘している。特に「深層観光」のインフラ整備を進め、消費体験をさらに最適化することで、リピーターの獲得につながると提言している。

また、台湾交通部観光署の統計によると、台湾人が海外旅行で最も多く訪れる国は日本だが、2025年の台湾人が好む国ランキングでは「香港」も150万3216人の台湾人が訪れており、海外旅行先として安定して上位4位に入っている。

なぜ陸客は香港を好むのか?

中国本土の観光客(陸客)が香港を好む主な理由は、地理的利便性、ショッピング・消費の魅力、映画・テレビ文化への郷愁、そして観光政策の利便性にある。

### 1. 地理的・交通的利便性

香港は大湾区に隣接しており、広東省や華南地域の住民にとっては「1日生活圏」に位置する。広深港高速鉄道が香港西九龍駅まで直通し、港珠澳大橋により陸路での往来も迅速になった。これにより、時間的・交通的コストが大幅に削減された。

### 2. ショッピングと消費の優位性

香港は関税や付加価値税を課さないため、ブランド専門店(高級品、化粧品、電子機器など)の価格競争力が高い。また、薬局、高級食材店、輸入医薬品・食品は厳しい監督体制のもとで販売されており、陸客からの信頼が厚い。

### 3. 香港映画とポップカルチャーへの郷愁

『重庆森林』『英雄本色』などの香港映画やテレビドラマは、何世代もの陸客の成長を支えてきた。中環の半山エスカレーター、尖沙咀のスターライン、旺角の街並み、太平山からの夜景などは、定番のフォトスポットとなっている。

### 4. ビザの利便性と国際都市の雰囲気

中国本土の複数都市で「個人観光(自由行)」のビザが取得可能。さらに、第三国への航空券を持っている陸客は7日間のトランジットビザ免除制度を利用できる。また、嶺南文化と英国植民地時代の遺産が融合し、国際的な飲食、展示、エンタメ体験(例:香港ディズニーランド)を提供している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 原文内の日付:今年前5か月
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