フリーランスと企業のマッチングサービスを運営する株式会社テックビズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島一樹、以下「テックビズ」)は、ITフリーランス395名を対象に「フリーランスのAI活用に関する意識調査」を実施しました。
調査の結果、約7割のITフリーランスが、生成AIの普及により自身の仕事やキャリアに危機感を感じていることが分かりました。さらに、約9割(88.9%)が生成AIによる環境変化に対して何らかの対策を実践する一方、参画中の企業からAI活用に関する支援を受けている人は約3割(30.6%)にとどまり、半数以上(54.7%)がAI活用に費用をかけていることも明らかになりました。
主要指標 — KEY FIGURES
生成AIの普及に伴い、ITフリーランスに求められるスキルやキャリアのあり方も変化しています。本調査では、AI時代に向けてITフリーランスが行っている対策や、必要と考えるスキル・支援について分析します。
調査サマリー
①生成AIの普及により、自身の仕事やキャリアに危機感を感じている人は66.9%。一方、自身の市場価値が高まったと感じている人も65.3%と、ほぼ同数。
②生成AIによる環境変化を受け、88.9%が何らかの対策を実践。54.7%が費用を投じている。AI時代に必要なスキルは「AIを活用する力」と「要件整理・ヒアリング力」が上位。
③参画企業からAI活用に関する支援を受けている人は30.6%。求める具体的な支援は「AI学習用コンテンツの提供」と「AI学習に関わる補助金・助成金」がほぼ同数。
④危機感を感じている人の58.7%が、今後目指す役割として「上流工程」を選択。危機感を感じていない人の41.5%と比べ17.2ポイント高い結果に。
調査の実施背景
生成AIの普及により生活や仕事の利便性が高まる一方、これまで人が担ってきた業務の一部をAIが代替する動きも広がっています。OECDが2025年に公表した日本の労働市場に関するレポート(※)では、仕事でAIを利用している人の58.6%が、AIによって自身が行っていたタスクが自動化されたと回答しています。
ITエンジニアの領域でも、生成AIによるコーディング支援などが急速に進化し、求められる役割やスキルが変化しています。特に、プロジェクト単位で即戦力として働くことの多いフリーランスにとって、AIによる業務の効率化・自動化は、案件獲得やキャリア形成にも影響を与える可能性があります。一方、AIを活用して生産性や提供価値を高めることで、自身の市場価値向上につなげられる可能性もあります。
そこでテックビズでは、ITエンジニアをはじめとするITフリーランスの生成AIに対する危機感や具体的な対策、AI時代に必要と考えるスキル・支援を明らかにするため、本調査を実施しました。
※出典:OECD「Artificial Intelligence and the Labour Market in Japan」(2025)
調査結果
①生成AIの普及により、自身の仕事やキャリアに危機感を感じている人は66.9%。一方、自身の市場価値が高まったと感じている人も65.3%と、ほぼ同数。
「生成AIの普及により、自身の仕事やキャリアに危機感を感じたことはありますか?」という質問に対し、「とても感じている」「やや感じている」と回答した人は66.9%となり、約7割が生成AIの普及に危機感を感じていることが明らかになりました。一方、「生成AIの活用により、自身の市場価値が高まったと感じますか?」という質問に対して、「とても感じている」「やや感じている」と回答した人も65.3%と、ほぼ同数となりました。生成AIによる仕事やキャリアへの危機感を抱く一方、AIの活用による自身の市場価値向上を実感しているエンジニアも多いことがうかがえます。
「危機感を感じたことがある」と回答した人に「どのような場面で危機感を感じましたか?」と質問したところ、「求められるスキルの変化」65.5%が最多となり、「AI活用格差(使いこなせる人との差)」52.7%、「案件・仕事量の減少」51.5%が続きました。AIによる案件・仕事量の減少だけでなく、AIの普及によって求められるスキルが変化し、自身が変化に対応できるかというキャリア上の不安を感じている人が多いことが分かりました。
②生成AIによる環境変化を受け、88.9%が何らかの対策を実践。54.7%が費用を投じている。AI時代に必要なスキルは「AIを活用する力」と「要件整理・ヒアリング力」が上位。
「生成AIによる環境変化を受けて、実践していることはありますか?」という質問に対し、「特に何もしていない」と回答した人は11.1%にとどまり、88.9%が何らかの対策を実践していることが分かりました。また、「この1年でAI活用のためにかけた費用は、合計どのくらいですか?」という質問に対し、54.7%がAI活用に何らかの費用をかけていることが分かりました。 金額別では「1万円未満」「1〜3万円未満」がそれぞれ16.2%で最も多く、「3〜5万円未満」9.1%、「10〜30万円未満」5.3%、「5〜10万円未満」4.6%と続きました。生成AIによる環境変化への対策を進める中で、半数以上のフリーランスITエンジニアが自ら費用をかけてAI活用に取り組んでいる実態が明らかになりました。
「フリーランスとして、生き残るために必要なスキルはなんだと思いますか?」の質問では、「AIを活用する力」66.3%と「要件整理・ヒアリング力」65.1%がほぼ同数で、上位となりました。AIそのものを使いこなす力に加え、顧客のニーズや課題を捉え、要件として整理する力も同程度に重要視されており、AI活用力だけではないスキルを身につける必要性が認識されています。
③参画企業からAI活用に関する支援を受けている人は30.6%。求める具体的な支援は「AI学習用コンテンツの提供」と「AI学習に関わる補助金・助成金」がほぼ同数。
「参画している企業から、AI活用(学習・ツール課金など)に関する支援を受けていますか?」という質問に対し、「受けている」と回答した人は30.6%にとどまりました。一方、「生成AI時代を生き抜く上で、『あったら助かる支援』を教えてください」という質問では、「AI学習用コンテンツの提供」46.8%、「AI学習に関わる補助金・助成金」46.1%、「AI学習イベント・研修」40.8%が具体的な支援内容の中で上位となりました。AI時代への対応を進める中で、知識やスキルを継続的に身につけるための学習機会や、費用面での支援が求められていることがうかがえます。
④危機感を感じている人の58.7%が、今後目指す役割として「上流工程」を選択。危機感を感じていない人の41.5%と比べ17.2ポイント高い結果に。
生成AIの普及により危機感を感じている人に対し、「フリーランスエンジニアとして今後どのような役割・キャリアを目指したいですか?」と聞いたところ、58.7%が「上流工程(要件定義・設計など)」を選択しました。一方、危機感を感じていない人で「上流工程」を選択した割合は41.5%となり、危機感を感じている人の方が17.2ポイント高い結果となりました。生成AIの普及に危機感を感じている層では、より上流の役割を今後のキャリアとして志向する人の割合が高いことが分かりました。
調査概要
調査期間:2026年8月17日〜8月21日
調査方法:インターネット調査
調査対象:株式会社テックビズで稼働するITフリーランス/男女/395名/20代-50代
調査実施:株式会社テックビズ
総括
本調査では、生成AIの普及により多くのフリーランスが仕事やキャリアへの危機感を抱く一方、ほぼ同割合の人が、生成AIの活用による自身の市場価値向上を実感していることが明らかになりました。
生成AIによってITエンジニアに求められる役割が変化する中、約9割がツールの活用や自主学習など、環境変化に対応するための対策を実践しています。また、参画企業からAI活用に関する支援を受けている人は約3割となりました。まだ一部ではあるものの、自社の社員ではないフリーランスに対しても、企業がAI活用や学習を支援する動きがすでに始まっていることがうかがえます。
人材不足が進み、外部人材を含めた人材活用の重要性が高まる中、企業にとってフリーランスは、単に業務を委託する相手ではなく、事業を支える重要な人的資本になっていくと考えられます。今後は、フリーランスのスキル向上やキャリア形成を個人だけの課題とせず、企業側も継続的な活躍に向けて支援・投資する動きが広がっていくと考えられます。
テックビズでは、案件の紹介にとどまらず、フリーランスが長期的に活躍できる環境づくりを大切にしています。今回の調査で明らかになったAI学習機会や費用補助へのニーズも踏まえ、AI時代のフリーランスのキャリア形成に対する支援のあり方を今後検討してまいります。
株式会社テックビズについて
テックビズは「働き方を変え、世界を変えていく」をスローガンに掲げ、国内最大級のITフリーランス向けエージェント「TECHBIZ」を運営しています。近年ではマーケティング、人事、財務経理といったビジネス職のフリーランスと企業をマッチングするサービスにも事業領域を拡大しております。
専任コンサルタントによるテクニカルスキルとヒューマンスキルの双方からの高品質なマッチングにより、稼働継続率約96%を実現。フリーランスには長期的で安定した働き方と主体的に働ける環境を、企業には人材不足やDXといった経営課題の解決を通じた持続的な事業成長を支援しています。
当社は、フリーランスを重要な「人的資本」として捉え、その価値を社会全体で共有する「人的資本の社会的共有」という新概念を提唱し、日本経済全体の活性化に貢献する新たな働き方の創造を目指しています。
【会社概要】
会社名
株式会社テックビズ
所在地
東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー3F
代表取締役
中島一樹
設立
2019年9月2日
事業内容
ITフリーランス向けのマッチングサービス「TECHBIZ」の運営など
コーポレートサイト
https://techbiz.com/
サービス
「TECHBIZ」https://freelance.techbiz.com/client/
「HRBIZ」https://hr.techbiz.com/client/
「FINANCEBIZ」https://finance.techbiz.com/client/
「MARKETINGBIZ」https://marketing.techbiz.com/client/
オウンドメディア
「TECHBIZメディア」https://techbiz.com/media
「HUMAN CAPITAL + 」https://humancapital-plus.com/
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:press_release
- 関連組織:株式会社テックビズ / OECD