株式会社テラスカイのグループ会社で量子コンピュータのアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を行う株式会社Quemixと、SCSK株式会社は、量子コンピュータの実用化を阻む「読み出し(測定)」のボトルネックを解消する新技術「PODリードアウト」を開発しました。本技術は、量子コンピュータが生み出す膨大な計算結果をすべて読み取るのではなく、解にとって重要な情報だけを直接抽出する発想に基づきます。これにより測定回数を最大で1/1000まで削減し、製造、材料、金融など産業分野における実用的なシミュレーションへの道を切り開きます。
2050年のカーボンニュートラル実現や金融市場のリスク管理など、現代社会では高度なシミュレーションが不可欠です。しかし、対象の規模が大きくなるほど計算量が激増し、従来のコンピュータでは限界を迎えつつあります。そこで量子コンピュータへの期待が高まっていますが、計算後の「読み出し」に膨大なコストがかかることが大きな課題でした。
QuemixとSCSKは、2024年の資本業務提携以降、共同研究を進めてきました。新技術「PODリードアウト」では、古典計算で構築したPOD基底を量子回路に埋め込み、量子状態から重要な特徴量のみを直接抽出します。これにより、量子計算の高速性を損なうことなく、効率的な再構築が可能となります。本技術は特許出願中です。
今後は、未知の基底に対しても高精度な読み出しを可能にする汎化性能の研究を進め、2026年6月4〜5日に開催される国際会議「Q2B 2026 Tokyo」にて成果を発表する予定です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:Technology Development
- 関連組織:TerraSky / Quemix / SCSK
- 原文内の日付:2024 / 2050