野田真一さん(左)が訪問先で入れ歯を手渡す ©テレビ大阪

歯を失い、食べることを諦めてしまった人たちがいる。合わない入れ歯を何年も放置したまま、家族との食卓からも、会話からも少しずつ遠ざかっていく――。大阪発のあるプロジェクトが、そんな高齢者たちに向き合っている。デジタル技術と歯科技工を組み合わせ、訪ねた先で入れ歯をつくり、食事ができるように手渡す。全国でも前例のない試みだ。

主要指標 — KEY FIGURES

93歳
93歳の玉木春枝さん

その中心にいるのは、大阪で歯科技工所を経営する野田真一さん。17年間、入れ歯とは関係がないIT業界にいた野田さんが、この事業を始めたきっかけは父親の存在だ。糖尿病により歯を失い、食事が困難になった父の衰弱する姿を見て、始めたのが現在の入れ歯づくり。それが今では、歯科医師や技工士と最新技術をつなぐ橋渡し役として全国を駆け回っている。

デジタル技術が生み出す、一人ひとりに合う入れ歯

3Dプリンターで製作される仮の入れ歯 ©テレビ大阪

訪問先で口の中をスキャナーで読み取り、そのデータをもとに遠隔で歯科技工士が設計。3Dプリンターで仮の入れ歯を出力し、かみ合わせを確かめながらミリ単位で調整を重ねていく。アナログでは実現できなかった精度と速さで、これまで妥協するしかなかった人たちに、その人だけの入れ歯を届ける。

番組が見つめるのは、治療の先にある家族の物語

入れ歯の悩みを抱える玉木春枝さん(93歳) ©テレビ大阪

合わない入れ歯に長年悩まされてきた93歳の玉木春枝さんと、介護に悩む長男・達郎さん。「もう早いことお迎えが来たらいい」とこぼす春枝さんの言葉には、老いと向き合う家族の現実が読み取れる。

家族が食卓を囲む ©テレビ大阪

治療のあと、新しい入れ歯での最初の一口。久しぶりにこぼれる笑顔。「これやったら、死なんと長生きせなあかんわ」と呟く春枝さん。取り戻すのは歯だけではなく、食べる・話す・笑うという生活そのものだ。

高齢化社会に投げかける、ひとつの希望

新しい入れ歯で笑顔を取り戻す ©テレビ大阪

高齢化が進むいま、どの家庭にも起こりうる「食べにくさ」という問題。ひとつの家族の回復を通してその先にある希望を描く。

【番組名】

ザ・ドキュメンタリー『死なんと長生きせな』

【放送日時】

テレビ大阪:2026年9月22日(火・休) 深夜2時放送

テレ東:2026年9月25日(金) 深夜2時15分放送

【番組HP】

https://www.tv-osaka.co.jp/sp/shinantonagaiki/

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:社会貢献
  • 関連組織:テレビ大阪 / テレビ大阪株式会社