京都発スタートアップ、ウィーンで発表

Nikkei 225全銘柄の評価分析などを手掛ける京都発のスタートアップ「Valuufy株式会社」(本社:京都市、共同創業者兼COO:コーダ・マルコ)は、オーストリアの主要株式指数ATX(Austrian Traded Index)に上場する全20社を独自に分析し、企業のステークホルダーに対する「約束」と「実証」の間にあるギャップを調査しました。オーストリア研究振興機関(FFG)とGlobal Incubator Network Austria(GIN)が運営する公式プログラム「GIN GO AUSTRIA Spring 2026」に日本代表の一社として選出されたことがきっかけです。分析結果は5月にウィーンで行われたイベントで発表し、欧州ビジネス界から大きな反響がありました。今回の発表を皮切りに、Valuufyはオーストリアを起点とした欧州市場への展開を進めていきます。

ValuuCompassとは

ValuuCompassは、企業を4つの層で評価します。方針として何を約束しているか(Policy)、データとして何を開示しているか(Disclosure)、測定可能な成果として何を実証できるか(Value)、そして第三者によって何が独立検証されているか(Assurance)。企業の約束と実証の間の距離を、Valuufyは「Say-Doギャップ」と呼んでいます。

分析の結果、ATX全20社すべてにおいてSay-Doギャップがマイナスであることが確認されました。この結果は予備的なものであり、現在オーストリアの金融・学術分野の専門家と協議しながら検証を進めています。詳細な分析レポートは今後公開する予定です。

ViennaUP 2026での発表

5月18日、Valuufyは日墺経済文化交流イベント「Cherry Blossom Business & Culture Event」(主催:Vienna AirportCity)にて、ValuuCompassの手法と初期分析結果を発表しました。その後、5月16日から24日にかけて開催されたオーストリア最大のスタートアップフェスティバル「ViennaUP 2026」に1週間にわたり参加し、欧州の金融機関、企業、投資家、パートナー候補との商談を実施しました。

欧州からの反響

反響は期待を上回るものでした。ViennaUP期間中、Valuufyは10件以上の商談を実施。特にウェルスマネジメントや投資アドバイザリーの専門家から、4層評価手法とATX分析結果に対して高い関心が寄せられました。現在、複数の欧州金融機関および企業パートナーとのフォローアップ商談が進行中です。

共同創業者兼COOのコーダ・マルコは次のように述べています。「企業が約束していることと実証できることのギャップは、日本やオーストリアだけの問題ではありません。市場を横断する構造的な課題です。ウィーンで驚いたのは、欧州のプロフェッショナルがこの4層の分離の価値をいかに早く理解したかということです。従来のレーティングでは単一のスコアを受け取るだけですが、層を分けて見ると、これまで見えていなかったリスクと機会がすぐに見えてきます。」

レポーティング疲れから戦略的価値創造へ

ウィーンでの商談を通じて、欧州市場ではサステナビリティ・レポーティングに対する疲労感が高まっていることも明らかになりました。企業はコンプライアンスに増大するリソースを投じながらも、戦略的な価値を見出せていません。ValuuCompassはこの課題に正面から取り組みます。新たなレポーティング層を追加するのではなく、7つのステークホルダー次元において自社が実際にどの位置にいるか、競合他社と比較してどこが優れているか、そしてまだ十分に伝えきれていない強みがどこにあるかを可視化します。目標は、ステークホルダーマネジメントを受動的なコンプライアンス業務から、より良い投資家関係、より強い雇用ブランディング、新たなビジネス機会を生み出す戦略的ツールへと転換することです。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 関連組織:Vienna AirportCity
  • 製品・サービス:ValuuCompass