株式会社パーソル総合研究所は、「働き方改革による就業と意識の変化に関する定量調査」を実施しました。
本調査では、働き方改革が本格化した2018〜2019年頃を起点に、正社員の残業時間の変化や、その要因、働く個人・職場への影響について分析しました。調査の結果、メンバー層・上司層ともに残業時間やバーンアウト(燃え尽き症候群)が減少するなど、長時間労働是正による一定の成果が確認されました。
一方で、「職場の『低体温』化(仕事への没入・挑戦機会の低下)」や「部下の『成長錯覚』化(成長実感と実際の育成状況の乖離)」といった働き方改革による副作用も見られました。本調査では、こうした働き方改革の「成果」と「副作用」を整理したうえで、社会全体で次なる改革をいかにして模索していくべきか、その方向性について分析・考察しています。
主なトピックス
1. メンバー層・上司層ともに月間残業時間が減少:メンバー層は2018年比で6.7時間減少、上司層は9.0時間減少した。 2. 残業時間減少による業績悪化を示唆する影響は確認されず:企業業績や組織パフォーマンスに減少傾向は見られなかった。 3. バーンアウトの改善とウェルビーイングの上昇:長時間労働是正による個人へのポジティブな影響が確認された。 4. 「職場の低体温化」が進行:仕事へ没入・挑戦する機会がメンバー・上司ともに減少した。 5. 「部下の成長錯覚化」の進行:メンバー層は成長を実感しているが、上司は育成不足を感じており、認識の捻じれが生じている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 関連組織:株式会社パーソル総合研究所
- 製品・サービス:働き方改革に関する定量調査