実るほど、値が下がる。それが食用米農家の現実です。令和の米騒動から2年、米不足と価格高騰が社会問題となった一方で、2026年の日本では「米価暴落」の不安が広がっています。増産すれば価格が崩れ、減産すれば品薄になる。価格が上がれば消費者が苦しみ、下がれば農家が苦しむ。そんな矛盾が日本の米づくりの現場で起きています。創業161年の老舗酒蔵・渡辺酒造株式会社は、食用米「にこまる」を精米歩合40%まで磨き上げた純米大吟醸『弥栄の酒 寿』を通じ、農家と手探りで答えを探す共生モデルを実践します。同社は、同じ志を持つ酒蔵が地域を超えて連携し、食米需要を安定的に生み出すネットワークを構築することで、日本の農業課題を支える挑戦を続けています。2026年に施行された「食料システム法」のもと、食品メーカーや流通、小売、民間企業を含めた食料供給全体をどう支えるかが問われています。渡辺酒造は、高級酒には酒米が必要という常識を覆し、食用米に新たな価値を見出すことで、価格に左右されない固定需要の創出を目指します。2026年9月には大阪髙島屋にて、山田錦と「にこまる」の2種を同時販売する予定です。

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